一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

元管理職おじさんがくれた、3万円分の燃料

歳上(45)、JTC出身、元管理職という属性で現れた新たな同僚。

先日も書いたとおり、仕事はできないのに、過去の自慢話ばかり。

そして、毎日のようにランチに誘ってくる、距離の詰め方が異常に近い。私と歳が5歳しか変わらないのに、まさに"老害"と言っていい。

 

そんな彼に対して、仕事で叩き潰してやろうという闘争心が沸いているのだが、なぜ今になって闘争心が湧いたのか、前職ではこんな感情は湧いたことがなかった。

前職では、年功序列と派閥が最重視される組織だったので、そんな場所では闘争心など無意味でしかない。だが、今は違う。成果主義実力主義の文化の中で、自分の能力・実績・知識がそのまま評価に直結する世界にいる。

さらに、20代〜30代前半は、女遊びに闘争心を向けていたのだろう。ナンパ・アプリ・合コン。いまは“異性”より“男社会での生き残り”が気になっている。「モテ」の快楽をやり尽くした後に芽生えた、新しいタイプのテストステロンである。

 

日曜の朝、静かに家を出た。頭の中は、自分の働いている業界の最新情報や法制度のことでいっぱいだった。目指したのは紀伊國屋新宿本店。業界構造、契約実務…すべてを棚ごとさらう勢いで回った。

合計3万円オーバー。「でもこれは、未来の自分を強くするための武器」と迷わず即決。

レジで紙袋を抱えながら、この先の自分の勝ち筋が見えた気がした。

 

思うに、“怒り”は、最大の知的エネルギーに変換できる。

うざい同僚を「本気で潰しにいく」と決めたことで、自分のパフォーマンスは確実に上がっている。怒りはマイナスではない。それを内向きに転換し、知識と戦略に昇華させればいいのだ。もしかして、男にとっての最大の敵は「どうでもよさ」なのかもしれない。

 

おじさんにムカついたら、まずは本屋に行け。

怒りは、使い方次第で最強の“起爆剤”になる。「こいつだけには負けたくない」という感情は、正しいのだ。

自分の闘争心を、女ではなく“知”に向けた今、私は次のステージに行けるのかもしれない(夜の短時間ナンパは相変わらず続けている)。

 

おしまい