新聞は“面”ごとにデバイスを使い分ける
新聞を読むとき、なんとなく同じデバイスで全部読んでいないだろうか。
新聞は1枚の紙ではなく、政治面、経済面、オピニオン面、国際面など、「面」の集合である。
面ごとに情報の性質も、読むリズムも違う。
だったら、その面に合ったデバイスを選べばいい。
通常の面はiPadの誌面ビューアー
通常のニュース面は、記事の大きさや配置が命だ。
見出しの大きさ、写真の位置、周囲の記事との関係。
これらは紙面全体を俯瞰しないとつかみにくい。
iPadの誌面ビューアーなら、その俯瞰感がわかる。
見開きで開いた紙のように、面全体が一枚の地図になる。
経済面で主要記事を押さえつつ、隅に載っている小さな記事も拾える。
紙面全体を“眺める”感覚があるから、ニュース面はiPadがベストだ。
オピニオン面はスマホで十分
一方で、オピニオン面は話が違う。
紙面構成の妙より、本文の中身がすべてだ。
寄稿や論説は、他の記事との配置よりも、1本ごとの文章の筋を追うことが重要になる。
スマホなら、縦スクロールでストレスなく読める。
昼休みの短い時間にも、1本だけ集中して読み切れる。
画面は小さいが、余白やフォントのコントラストが高く、明るい環境でも目に入りやすい。
オピニオン面に限れば、スマホで何の不都合もない。
私は、最近昼休みにオピニオン面をサラダチキンを食べながら眺めている。
ニュース面は朝か夜に腰を据えてiPadで。
オピニオン面は昼休みや移動時間にスマホで。
これだけで、かなり読む効率が上がるものである。
同時二刀流という発想
さらにもう一歩進めると、「同時二刀流」という方法がある。
自宅のデスクやカフェの席など、iPadとスマホを両方を置ける環境が必要となる。
まず、iPadの誌面ビューアーで紙面全体を俯瞰する。
記事の位置や大きさ、見出しの雰囲気を頭に入れる。
次に、その中で読みたい記事をスマホで開き、縦スクロールで集中して読む。
こうすると、全体観と本文読解がきれいに分離できる。
誌面ビューアーの弱点である「文字の小ささ」も気にならず、スマホの強みである読みやすさが活かせる。
ニュースの森を地図で確認し、狙った木だけ間近で観察する――そんな読み方だ。
これにより「興味の薄い記事をなんとなく流し読みしてしまう」無駄時間が減る。
まとめ
新聞を読むときは、面単位で最適化する。
全部を同じデバイスで読む必要はない。
ニュース面はiPadで俯瞰し、オピニオン面はスマホで拾い読み。
さらに環境が許せば、同時二刀流で全体観と本文を分業する。
このやり方は、新聞の「全部読む疲れ」を減らし、読む習慣を長続きさせる。
そして、読む時間がちょっと楽しくなるのでオススメだ。
おしまい