
休日の朝や平日の帰宅直後、私がまずやるのは机に向かうことじゃない。
先に家の中で、勝手に進む仕掛けを動かしておく。
洗濯機を回し、お掃除ロボを起動し、浴室にはマジックリンを吹きかける。
そうしておくと、読書や勉強を始めたとき、家のどこかで別の作業が同時進行しているお得感がある。まるで、家政婦が私のために働いているような感じだ。
「先に仕込む家事」とは、人が張り付かなくても進む作業を先に動かしておくことで、時間を直列ではなく並列に使う発想だ。
私やっている「先に仕込む家事」リスト
・洗濯機を回す(脱水まで40分ほど)
・洗濯物を干す(乾くまで数時間)
・iPhoneやiPadの充電(ケーブルにつないで放置)
・お掃除ロボットを動かす(部屋中を一周する間に自分は別作業)
・スニーカーの踵にシューグーを塗って乾かす(半日程度放置)
・冷蔵庫で飲み物を冷やす
・浴室にマジックリンを吹きかけて放置洗浄(数十分で流すだけ)
これらを、勉強や読書を始める前に全部セットしてしまうのだ。
家事に限らず、仕事や勉強でも「先に仕込む」発想は効く。
例えば、会議前にチャットやメールで部下に指示出し、会議中に作業させる。
複数の生成AIのDeep Research実行中、自分は資料作成。
この習慣が、全体の生産性を底上げする。
さらに私は、部屋を行き来するだけの移動時間も無駄にしない。
通りすがりにゴミをひとつ捨てる。
乾いた洗濯物を一つだけでも収納する。
こういう“ついでの家事”を積み重ねていくと、後でまとめてやる量が確実に減る。
小さな片付けの積み重ねは、思っている以上に効く。
そしてもうひとつ大事な考え方が、「家電は投資」だということだ。
私の時給をざっくり5000円とする。
お掃除ロボットは今や1万円台で買える。
もしそれが数時間稼働してくれるなら、その時間を自分の作業や休養に回せる。
2〜3回使っただけで“投資回収”できてしまう計算になる。
「先に仕込む」ことで、時間は二重にも三重にも活用できる。
それは手動の家事だけでなく、デジタル作業、移動時間、そして家電の自動運転にも広がる。
あなたの生活にも、同じように“放置して進む”時間は必ずある。
一度リスト化して仕組みに組み込めば、一日の回転は驚くほど軽くなるはずだ。
おしまい