一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

自由になりすぎて痩せないのかも

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子供の頃の「制約」が生んだ自然なリズム

最近、体重を落とすのに苦労している。

どうやったら上手いこと痩せられるのかいつも考えているのだが、あるシンプルな方法を思いついた。

 

小学生や中学生の頃を思い返すと、食事のタイミングは極めて制限されていた。

給食以外は夕方まで何も口にできない。昼に出る牛乳以外、飲み物は基本的に水だけ。放課後にコンビニへ立ち寄ることもなく、夜中に冷蔵庫を漁ることも許されない。空腹を覚えても、翌朝の朝食まで我慢するしかなかった。

それでも体は壊れなかったし、むしろその空腹に耐えることで自然と代謝が整っていたのかもしれない。


当時の自分には、「空腹を埋める手段がない」という状況が当たり前にあった。その不自由さが、結果として健全な生活リズムを保っていたとも言える。

 

大人になって手にした「自由」

大人(大学生以降)になると状況は一変する。ランチ以外にも、好きなタイミングで休憩を取れる。社会人であれば、オフィスの自販機ではコーヒーやジュースがすぐ買えるし、近所にはコンビニが昼夜問わず営業している。深夜に小腹が空けば、ほんの数分で食べ物にありつける。この環境は便利である。しかし、その便利さは裏返せば「誘惑の多さ」でもある。

 

一口お菓子をつまむ、甘い缶コーヒーを買う。気づけば無意識にカロリーを積み重ねている。空腹でなくても食べられてしまう環境は、体重管理において大きな敵となる。

 

便利さが肥満を招く

人間の体は「食料が限られている」ことを前提に進化してきた。だからこそ、飢えには耐えられるようにできている。

だが現代社会では、飢える機会などほとんどない。むしろ「常に食べられる」ことが普通であり、我慢のスイッチを押す機会が極端に減った。その結果、摂取カロリーが消費を上回るのは必然である。

便利さの追求は、効率や快適さを高める一方で、身体的な規律を奪っていくのである。

 

小さな制限を取り戻す

ではどうすればよいのか。答えはシンプルである。よほど空腹になった時以外は、ダラダラと食べないようにする。飲み物も水やお茶を基本とし、甘い飲料やアルコールは「特別な場面」に限る。つまり、かつて子供の頃に自然と課せられていた「制約」を、意識的に再現すればよいのである。

 

人間は自由を与えられると、自制の力が問われる。社会人になってから太る人が多いのは、まさにこの「自由との付き合い方」を誤っているからだろう。制約があった頃の不便さを、生活に取り戻す。それが、痩せるための最も現実的な方法なのかもしれない。

 

おしまい