一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

会社員の見えない給料についての考察

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先日、会社で利用していたPCが突然壊れた。

業務に支障が出るかと一瞬焦ったが、社内IT部門がすぐに代替機を用意してくれた。しかも新品である。

すぐに滞りなく仕事を続けられたとき、ふと「これは潜在的な給料なのではないか」と感じた。もし自分がフリーランスだったなら、数十万円を自腹で払い、数日間の機会損失も背負うことになっただろう。

このように、会社員には給与明細に記載されない形で受け取っている「見えない給料」が存在しているのである。

 

業務環境(パソコン・ソフト・通信)

会社員は、仕事に必要なパソコンやソフトウェア、ネット環境を会社から支給される。壊れても交換は会社負担だ。これを個人でまかなえば、ノートPC20万円、Officeライセンス2万円/年、セキュリティやクラウドサービス5万円/年ほどかかる。合計すれば約27万円相当の恩恵である。

 

社会保険料の会社負担

社会保険料は会社と労働者が折半して支払う仕組みである。

年収600万円の場合、会社が負担する分は年間約90〜100万円。実質的には給料明細に「+100万円」が載っていないだけで、会社員は確実にそれを享受している。これこそ最大の「見えない給料」と言えるだろう。

 

教育・研修

会社は社員のスキルアップに投資する。

社内研修やeラーニング、資格取得支援などはその典型である。個人で外部セミナーに参加すれば数万円〜十数万円はかかるが、会社員は無料あるいは補助付きで受講できる。年間で10〜20万円程度の価値があると見積もれる。

 

健康・安全のサポート

定期健康診断や人間ドック補助、さらには労災保険

会社員であれば、これらは当然のように与えられている。しかし個人事業主であれば、健康診断は自費で数万円、労災に相当する補償は存在しない。会社員は見えないところで年5〜10万円程度の恩恵を受けている。

 

雇用の安定とセーフティネット

最後に挙げたいのは雇用の安定である。

毎月一定の給与が振り込まれる安心感、そして万一失業しても雇用保険から給付が得られる仕組みは、フリーランスには存在しない。これは金額に換算しにくいが、失業時には数十万円単位の支給が見込める。実際には「プライスレス」な安心である。

 

合計イメージ

業務環境:27万円
社会保険料:100万円
教育研修:15万円
健康・安全:8万円
雇用安定:数十万円相当(+無形の安心)

 

ざっくり試算すると、会社員は年収600万円に加えて150万円以上の隠れ給料を得ている計算になる。

 

フリーランスのメリットもある

もちろん、フリーランスにも利点がある。

大きいのは経費の自由度だ。パソコン購入や書籍代、カフェ代まで仕事に関連すれば経費として計上でき、税金を抑えることができる。

また、時間の自由も魅力である。平日に旅行をすることも、夜型で働くことも可能だ。

さらに、スキルと営業力次第では収入の天井がない。会社員のような昇進待ちの制約がなく、自らの力で一気に年収を伸ばせるのはフリーならではである。

 

会社員とフリーランス、どちらが得か?

結局のところ、会社員は安定と保障が厚い代わりに、経費や自由度では制約がある。一方でフリーランスは自由と税務上のメリットを享受できる代わりに、安定を失う。もし会社員が「額面給与600万円+隠れ給料150万円」なら、実質750万円相当の待遇である。フリーランスが同じレベルの生活を維持するには、経費や税金を考慮して年収900万〜1,000万円クラスを稼ぐ必要があるだろう。

 

まとめ

壊れたPCを即日で新品で受け取った日、私は「会社員であることのメリット」を再認識した。もちろん、フリーランスの自由や裁量は魅力的だ。しかし、今の自分にとっては会社員としての安定・保障・環境の方が価値が大きいと感じている。

会社員の給料は、額面に現れない隠れ報酬を含めてこそ実態が見える。自由か安定か──その選択に答えは一つではないが、少なくとも私は当面、この「見えない給料」に守られながら、会社員として働く道を選びたいと思う。

皆さんはどう思うだろうか?

 

おしまい