一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

通勤電車で安イヤホンを耳栓代わりにする

通勤電車に乗っていると、どうしても避けられない雑音に出くわす。

子供の泣き声、酔っ払いの大声、隣の人の通話。こちらの気分が落ち着いている時ならまだいいが、疲れている時や集中したい時には、些細な音にイライラすることもある。朝から不快な気分になり、その日一日のスタートを台無しにされることさえある。

 

そんな時、ふと手元にある安物のワイヤレスイヤホンを耳に入れてみると、だいぶ静かに感じられた。

ちなみに、私が今使っているのは「aopiata」という超安物の中華ワイヤレスイヤホン。

Bluetoothイヤホン ワイヤレスイヤホン AIスマート ENC通話 IPX7防水 最大60時間再生 2025年最新Bluetooth6.0 ブルートゥースイヤホン 全音域HI-FI音質 低遅延 接続瞬時 片耳/両耳 WEB会議/運動/ゲーム/テレワーク/通学/通勤/スポーツ/音楽用 iPhone/Android対応 (01white)

Bluetooth 6.0対応、タッチ操作、充電ケース付きと、安いのに妙に豪華な仕様が売り文句になっている。

これを耳全代わりに使ってみても、思いのほか快適だった。カナル型で耳の穴をしっかり塞ぐため、それだけで外の雑音がぐっと遠ざかる感じだ。

子供の泣き声も酔っ払いの笑い声も、耳に届くボリュームがかなり下がる。完全に消えるわけではないが、「うるさい」と感じていた音が「気にならない程度」に変わるだけで、車内のストレスは大幅に軽減される。

普段のイヤホンをそのまま耳栓代わりにできるので、耳栓をわざわざ持ち歩く必要がない。荷物を増やさずに「静けさ」を手に入れられるのはありがたいことである。

静かに過ごしたいときは無音で装着するだけでいいし、それでも気になるときは音楽を小さく流してマスキングも可能だ。

ノイズキャンセリング機能は搭載されていないので、完全に無音の空間にはならないものの、この値段なら十分だと思う。高級なノイズキャンセリングイヤホンには及ばないものの、通勤中のストレスは確実に減る。静かな時間を得られることの価値を考えれば、千円以下の投資でこれだけ効果があるのは驚きだ。

もちろん、長く使えるかどうかは分からない。しかし、消耗品感覚で割り切って使い倒し、本当に必要であれば本格的なノイキャン機種へ移行すればいい。その橋渡しとして、この安いイヤホンは十分役立つ。

耳栓を買うよりも、イヤホンを耳栓代わりに使う方が自分には合っている。小さな工夫で日常の煩わしさが減るのなら、それは「賢い選択」だと思う。通勤電車での静けさを、思いがけず手に入れた、そんなささやかな気づきである。

 

おしまい