一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

疲れにくい身体がほしい

最近、年齢のせいか疲れやすい。こんなに身体が重いのは人生で初めてである。

若い頃は夜更かしをしても翌朝にはケロッとしていたのに、今はそうはいかない。

仕事にしても勉強にしても、頭の切れが続かない自分に苛立ちを覚える。

そんな背景から、いま私は「疲れにくい体をつくること」を最優先に考えている。筋肉を増やすとか、体重を落とすとか、そうした目標よりも、日常の持久力を底上げすることが今の私には重要だと考えている。

 

息が上がる運動の効果

そこで意識しているのが、1日5分でも「息が上がる」強度の運動をすることである。具体的には前々から注目しているタバタ式トレーニングだ。

タバタ式トレーニング (SPA!BOOKS)

わずかな時間でも心拍数を一気に上げることで、心肺機能は鍛えられ、血流が促進される。数分間続けるだけで汗が噴き出し、終わった後は頭が冴える。

これを継続すれば、「疲れにくい体」が形づくられていくはずである。

 

朝晩に分ける利点

さらに「朝晩5分ずつ」という分割方式にも魅力を感じている。

朝に運動をすれば自律神経が交感神経優位に切り替わり、頭が起動する。代謝も上がり、その日の活動をスムーズに始められる。

夜に運動をすれば血流が改善し、疲労物質が処理されて睡眠中の回復を助ける。1日10分まとめてやるよりも、5分を2回に分けることで習慣として定着しやすい利点もある。

 

樺沢紫苑が説く「第二のゴールデンタイム」

この考えを後押しするのが、精神科医・樺沢紫苑氏の言葉である。

彼は著書の中で「朝起きてから2〜3時間は脳のゴールデンタイム」と強調している。脳が最も活性化し、集中力が高い時間帯だという。彼自身も執筆など最も集中を要する仕事は、この時間にしかできないと語っている。

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術

では、午後以降に集中力が落ちてしまったらどうするのか。

樺沢氏は「運動をすれば脳を朝と同じ状態にリセットできる」と言う。

実際に彼は午後の執筆効率の低下を感じると、ジムに行き、1時間ほど有酸素運動を行う。すると、驚くほど頭がスッキリし、まるで朝のゴールデンタイムをもう一度迎えたような集中状態に戻れるそうだ。運動後にカフェへ駆け込み、再び執筆を始めると、午前中と同じ質の文章が書けるという。この実体験を「第二のゴールデンタイム」と彼は呼ぶ。

 

科学的にも裏づけがある。運動によって脳血流が増加し、酸素と栄養が供給される。さらにドーパミンセロトニンが分泌され、気分やモチベーションが高まる。そしてBDNF(脳由来神経栄養因子)が増え、学習や記憶に必要な神経回路の働きが促される。これらが合わさって、脳が「リセット」されたように感じられるのだろう。

 

夜中に帰宅した後の5分運動

私自身、夜型の生活を送っている。

夜な夜なナンパから帰宅した深夜に、もう一度机に向かいたい。

だが、その時間帯は疲労も溜まり、頭は重い。ここで樺沢氏のいう「運動によるリセット」を応用する。

1時間の有酸素運動は現実的ではないが、5分程度のタバタ式トレーニングならできる。もちろん効果の持続時間は1時間運動ほど長くはないだろう。しかし、短くても集中力を取り戻すことは十分可能だと感じる。

こうして2時ないし3時頃まで、頭をフルに活動させるのだ。

 

疲れにくさと集中力の両立

結局のところ、5分間の息が上がる運動は「疲れにくい体」をつくるだけでなく、「脳をリセットして再び集中する」効果も持っている。

朝は活動のスイッチ、夜はリカバリーと再起動のスイッチ。

たった5分の積み重ねが、1日の生産性を大きく変える。年齢を重ねてもパフォーマンスを落とさないために、私はこの習慣を武器にしていきたいと思う。

 

おしまい