一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

転職2年目を終え、考えること

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転職してから、2年が経った。

入社当初は新しい環境への適応に追われていたが、ここにきてようやく自分の力を存分に発揮できるようになってきたと感じる。

 

特に、2年目後半は評価はなかなか高かったようで、上司からも「昇進・昇格まであと一歩」というフィードバックをもらった。

素直に嬉しいが、一方で人事評価は常に流動的であり、水物にすぎないことも理解はしている。評価が高かったからといって、必ずしも処遇が追いついてくるとは限らない。だからこそ、3年目の1年間をどう位置づけるかが重要になる。

 

私はこの3年目を「短期決戦」の1年と位置づけるつもりである。期限を区切り、そこで成果を示し切ることに意味があると考えるからだ。

この1年で昇進や昇給といった目に見える形での処遇改善が得られなければ、迷わずフィールドを変える。

つまり、現職に固執するのではなく、キャリアのステージを他社に移す覚悟を持って臨むということである。

 

そのための準備も同時並行で進める。来春には転職活動を本格的に始め、遅くとも9月には内定を得られる状態にしておくつもりだ。

現職で昇進・昇格を果たすか、あるいは他社で新たなキャリアアップの道を切り開くか。二正面作戦をとることで、いずれに転んでも前進できる状況を確保する。

 

もちろん、その前提として現職での成果を最大化しなければならない。日々の仕事においては、単に数字を積み上げるだけでなく、自分の付加価値を常に可視化し、会社に伝えていく必要がある。

人事面談や評価の場では「成果に見合った処遇を求める」というスタンスを崩さず、ディールを仕掛けていくことが欠かせない。受け身の姿勢では組織の都合に流されるだけである。

自分の成果を数値化し、言語化し、会社にとってのリターンを論理的に示すことで、ようやく処遇改善を引き寄せられる。

 

この1年を短期決戦と位置づけることは、自らに緊張感を課す意味もある。期限があるからこそ集中でき、推進力も増す。本気で成果を出し切る過程で得られる力は、たとえ昇進や昇給が実現しなかったとしても無駄にはならない。

むしろ、他社に移ったときに即戦力として通用する力となるはずだ。だからこそ、現職にすべてを賭けるのではなく、「勝ち筋が複数ある状態」をつくりながら、自らの市場価値を磨くことが肝心だと考えている。

 

結局のところ、会社の評価に身を委ねるのではなく、自らのキャリアを主体的に設計することが最も重要である。

3年目は昇進を狙う挑戦の場であり、同時に将来に備えた鍛錬の場でもある。短期決戦で自分を追い込み、本気で仕事に向き合いながらも、常に出口戦略を携えておく。

そうした二重の構えこそが、キャリアを停滞させない唯一の方法であると思う。

 

おしまい