一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

「人格に問題のあるビジネスパーソン」と、どう付き合うか

どの職場にも、かならず一人は「人格に難あり」の人間がいる。

人を見下す、ケチをつける、会議を壊す、マウントを取りたがる──。

本来なら組織に不要なはずだが、現実にはそういった人間が生き残っていることも多々ある。理由は単純で「稼ぐ」「上には従う」「肩書が強い」「解雇できない」。たとえ害があっても、組織論理の中で保護されてしまうのだ。

先日読んだ安達裕哉氏の記事では、こうした“問題人格”への対処法が、タイプ別にまとめられていた。内容が実に現実的で、綺麗事で終わらせない点に共感したので、ご紹介したい。

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■ 問題タイプは大きく5種類

記事では、特にプロジェクト現場で悪影響を及ぼす人物として、次のタイプが挙げられている。タイプ別の対処法も簡単に記載する。

  1. 他人を貶めて快楽を得るタイプ
     →会議で発言させない。前に出さない。隔離が最適。

  2. 承認欲求モンスター
     →冒頭で喋らせて満足させ、早く帰らせる。

  3. 詰めて支配するパワハラ
    →代弁して先に論点を取り上げ、主導権を握る。

  4. 何にでもケチをつける冷笑型
    →最初に意見を言わせ、逆に議論の的にする。

  5. モラル低いヤンキー型
    →公式の場で躾けない。プライベートで懐柔する。

いずれも「正面から正論で対抗しても効果は薄い」という前提で書かれている。「本人を変える」のではなく、「被害を最小化する」という割り切りが徹底している点が特徴である。


■ 記事から得た教訓

私がこの記事から得た教訓は以下3点である。

① 問題児はラベルする。分類してから攻略が始まる

「どのタイプか」を見極めた時点で、取るべき行動が決まる。
問題児は“人格”でなく“現象”として扱う方が、余計な消耗を避けられる。

② 問題児の駆逐より、影響範囲のコントロールを優先する

「変えよう」「勝とう」とするほど消耗する。
組織で重要なのは、距離の設計・場の設計・発言機会の設計である。

③ 善人だけでは組織は守れない。現実的な防御スキルが必要

「正しさ」は通じない場がある。
だから防衛スキルを持つことは、自分とチームを守る最低条件である。


■ おわりに

問題児は消えない。ならば戦い方を変えるしかない。

この記事はその現実を直視したうえで、「被害を最小化する方法」を提示してくれる。職場のストレスに心当たりのある人は、一読の価値があるだろう。

 

おしまい