11月1日から、Kindleの日替わりセールが、しれっと「3冊→20冊」に大幅に拡大された。特に何の事前アナウンスもなくやってのけるのが、いかにもアメリカっぽくていい。
この日替わりセールは、ほぼ全てのタイトルが、499円というほぼワンコイン感覚で手に入る価格帯である。
11月2日になってもこの体制は継続しており、単発ではなく今後も続く可能性がある。Kindleセールに目がない自分としては、これは「神アプデ」と言ってよい。
毎朝のルーティンであるチェックが、さらに楽しみになった。
本を買うとき、「今すぐ読むかどうか」で判断する人も多い。しかし自分はそうではない。
書籍は「迷ったら買う」というポリシーを持っている。理由は単純で、将来読みたいと思ったとき、元の価格に戻っていたら損をした気分になるからだ。
読みたいタイミングと、セールのタイミングは一致しない。知識の需要は生活の局面や心境の変化によって突然訪れる。だから、自分にとって本は「今読むもの」というよりは「未来の自分が読む可能性を確保する資産」に近い。
もちろん、積読は増える。しかし積読とは「読まれていない本の山」ではなく、「読む権利の保有」である。
必要になった時にいつでもアクセスできる。Kindleの良いところは、部屋も圧迫せず、重さもなく、持ち運びという概念すらない点である。積んでも邪魔にならない資産は、電子的に積んでおけばよいのである。
積読について否定的に語られることは多いが、自分はそうは考えていない。積んでいる本がある状態は、「必要になったときにすぐ読める準備ができている状態」である。
Kindleであれば物理的なスペースは不要で、管理コストも小さい。金に余裕さえあるなら、購入したことで困る状況はほとんどない。必要になったら読む。それだけだ。
実際、仕事や生活の状況が変わったとき、以前に積んでいた本がそのまま役に立つことが多い。例えば、新しい業務に関わることになったとき、既に持っている本からすぐに必要な情報を得られることは珍しくない。こうした小さな時間効率の積み重ねは、自分にとって価値がある。
今後も20冊体制が継続することを期待している。
おしまい