一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

マネジメントは沈黙に耐える仕事である

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先日、上司に「どうしても昇進したい。給料を上げたい」と正面から伝えた。

彼に対して腹を割って本音を言ったのは初めてである。

 

すると上司は少し笑いながら、「能力的には問題ないよ。ただ――」と続けた。

 

「マネジメントになるなら、不満や悪口をグッと飲み込めるようになれ。」

 

正論である。

 

ただ一つだけ、腑に落ちない点はある。

彼自身が、オフィスでわりと大きな声で人の悪口を言うタイプなのだ。しかも楽しそうに(笑)

とはいえ、「噂話が好きな人間が出世しにくい」という指摘は完全にその通りで、あらゆる出世本・社内政治本に書かれていることであり、そこに反論する余地がないのも事実である。

外資系キャリアの出世術

この前の飲み会でも、つい愚痴をこぼしてしまった。例の、プライドだけ高い元JTCのおじさんの話である。このブログにも登場する人物だ。

酒が入るとどうにも我慢が効き辛くなる。すると上司に言われた。

 

「お前、マネジメントになりたいんだろ? どう見られてるか自覚しろ。」

 

またか。

その瞬間は正直カチンときたが、あとで振り返ると、言ってくれるだけ親切なのだと感じた。

多くの上司は、こんなことわざわざ言わずに、ただ静かに昇進を見送る。無言の不合格通知。それが世の中のリアルだと思うからだ。

 

幼稚園でも教わる「人の悪口を言わない」という、あまりにも基礎的すぎるテーマに、いい年した私は今さら向き合っている。

小学生でも言われれば理解するのに、社会人になると途端に難易度が跳ね上がるのはなぜだろう。悪口は一瞬の快楽なのに、評価へのダメージは意外と長く続く。

 

私は「正しさ」や「怒り」に逃げてきたのかもしれない。だが、正義感で人事は動かない。出世も金も得られない。それも事実であろう。

それなら今年一年だけ、腹の立つ同僚のことも、どうでもいい噂話も、全部飲み込んでみようと思う。それで評価されなかったら、そのときは潔くこの会社を去ればいい。

せっかく志願してこのゲームに参加しているのだから、まずはルールに従って勝ちにいく。それくらいの覚悟があってもいいだろう。

 

おしまい