グロービスMBAシリーズで基礎を固める
グロービスMBAシリーズのうち、MBAの基礎科目に該当する書籍はほぼ購入し終えた。マネジメントブックを皮切りに、経営戦略、マーケティング、アカウンティング、ファイナンス、ミドルマネジメントなど、ビジネススクールで学ぶ主要科目を網羅している。
数万円の出費にはなるが、実際にグロービスなどのビジネススクールに通うことを考えれば、圧倒的に安い投資である。
MBAプログラムの受講料は、国内ビジネススクールでも数百万円、海外留学となればさらに高額になる。時間的なコストも大きく、フルタイムのプログラムであれば1〜2年間、仕事を離れなければならない。パートタイムでも週末や平日夜の時間を相当量確保する必要がある。それに比べれば、書籍による独学は金銭的にも時間的にも柔軟性が高い。
独学の限界とその克服法
ただし、諸々の情報収集の結果、書籍による独学だけでは、MBA留学と同等のスキルが身に付かないという現実も理解した。その最大の理由は、MBAでは徹底的に「アウトプット」が求められるからである。
MBAを提供するビジネススクールのプログラムでは、学生に多くのアウトプットをすることが求められる。グループでのディスカッション、プレゼンテーション、レポート作成、資料作成、そして修了論文などがそれにあたる。
インプットした知識を実践的な場面で使い、他者からのフィードバックを受け、議論を通じて理解を深める。この反復的なプロセスこそが、MBAで得られる本質的な価値である。
書籍を読むだけでは、この「アウトプット」の要素が欠けてしまう。知識は頭に入っても、それを実際の場面で使えるスキルにまで昇華させることは難しい。
仕事でアウトプットの場を確保する
幸いなことに、私の場合は新規事業のアイデア出しを毎週のように求められている。この業務は、MBAで求められるアウトプットと本質的に近いものと考える。市場分析、競合分析、収益モデルの設計、プレゼンテーション資料の作成など、学んだフレームワークや理論を実践する機会が豊富にある。
つまり、書籍でインプットした知識を、仕事でアウトプットする場が用意されているのである。この環境であれば、ビジネススクールに通わなくても、ある程度MBAで得られる学びをカバー可能だと考えている。完全に同等とは言えないが、実務での実践を通じて知識を定着させ、スキルに転換していくことはできるはずである。
フロー知識からストック知識へのシフト
もう一つ意識していることは、フロー知識とストック知識のバランスである。新聞やニュース、SNSで流れてくる情報は、その時々では重要に感じられるが、時間が経てば陳腐化するフロー知識である。これらに触れる時間を意識的に減らし、MBAの知識のようなストック知識を学ぶ時間を意識的に増やしていくようにしている。
経営戦略の基本原則、財務諸表の読み方、マーケティングの基礎理論など、時代が変わっても通用する普遍的な知識を蓄積することが、長期的なキャリア形成において重要である。日々のニュースに一喜一憂するのではなく、土台となる知識をコツコツと積み上げていく。この地道な取り組みが、数年後に大きな差となって現れると信じている。
おしまい
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