女の山と仕事の山、どちらから登るか
世の中には、女の山と仕事の山、どちらから登るべきかという議論がある。
私は迷わず、女の山から登った。23歳から33歳くらいまでの約10年間、私は女の尻だけを追いかけて生きてきた。今にして思えば、あれは修行だった。女に関するコンプレックスを徹底的に潰し、劣等感をゼロにするための長い登山である。
他人から見れば単なる放蕩にしか映らないはずである。しかし、私にとっていわば「自信の基礎工事」だった。女ごときでクヨクヨしているうちは、どうあがいても仕事に集中しきれない。だから順番としては正しかったと、今でも思っている。
アラフォーから始まる第二の登山
アラフォーに差し掛かった頃、ようやく仕事の山を登り始めた。
今現在、驚くほどの成長実感がある。寝ているとき以外は、ほぼ仕事か勉強であり、毎日自分の頭のOSを書き換えているような感覚だ。世間では30代後半から成長が鈍化したと感じる人が多いらしい。しかし、私にとっては今がまさに旬である(いや、これかららしばらくは旬が続くだろう)。女修行の頃と同じく、私は過集中の気質がある。対象が女から仕事に変わっただけで、やっていることは昔から大差ない。
50歳手前まで登り続け、その先にあるもの
私は今後の10年間、すなわち50歳手前まで、このまま仕事の山を登りきるつもりである。女の山と同じく、頂上には自信があるはずだ。しかし、一つだけ考えておくべき点がある。それは、登り切った後にどの山へ向かうか、という問題である。
人生には、仕事以外にも次の山が存在する。健康、人間関係の再構築、社会貢献、趣味を極めるなど。私のように過集中しやすい人間は、次の対象を決めるだけで、また別の山を本気で登り始める。それゆえ、今から薄く意識しておくことは悪くない。移行はスムーズになるだろう。
自分のペースで山を登るという生き方
私のような生き方は、いわゆる標準的な人生設計とは合致しない。しかし、型にはまらない順序で生きることにこそ、価値があると思っている。
女の山を先に登ったからこそ得られた自由があり、アラフォーで仕事の山を登り始めたからこそ得られる成長実感がある。
きっと、遅いとか早いとかではない。自分のペースと優先順位で、登りたい山を登るだけである。その積み重ねが、結局は自分の人生を形づくるのだ。
おしまい