平日は仕事が終わればまっすぐ帰り、図書館か家で静かに過ごす。
以前のように「なんとなく飲む」ことは、今後ないだろう(たぶん)。そんなタイミングで藤野英人氏の『ゲコノミクス 巨大市場を開拓せよ!』という本を読んだ。
著者の藤野英人氏は、レオス・キャピタルワークスの創業者で著名なファンドマネージャーである。この『ゲコノミクス』は、お酒を飲まない「ゲコ」な人たちが経済や社会で大きな影響力を持つ時代が来ている、という視点から書かれた一冊である。発売が2020年の5月なので、まさにコロナが直撃して、酒を飲む機会が減っていた時期に世に出た本だ。
本書は、単なる「お酒をやめよう」という啓発本ではなく、飲まないことがもたらす時間、お金、体調、そして精神的な余裕といった経済合理性に着目し、これからの日本経済を動かす新たな価値観として「ゲコ」の力を論じている。
私自身の生活を振り返ってみると、この本の発売から5年経ちまさに「ゲコノミクス」の時代が来ていることを実感している。
以前は頻繁に飲みに出ていたが、最近はめっきり飲まなくなった。今では、金曜日に既存女性とゆっくり飲む以外は、アルコールを口にしていない。
世の中を見渡すと、お酒を飲まないことが成功者の一つの共通点として語られることも多い。以前も本ブログで触れたが、例えば、アメリカのトランプ前大統領、ニデックの永守重信氏、ファーストリテイリングの柳井正氏など、名だたる経営者やリーダーが飲まない(あるいはほとんど飲まない)ことは、本書でも言及されていた。
本書で語られている、飲まないことのメリットは本当に「頷ける」ものばかりだ。
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時間を有効に使える:翌日に持ち越す二日酔いの時間もなく、夜の時間を仕事や趣味に充てられる。
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お金の節約:飲み代やタクシー代が大幅に減り、経済的な余裕が生まれる。
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体調の改善:睡眠の質が上がり、常にベストな体調をキープできる。
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余計な発言や失敗の回避:これが私にとって、最も共感できる部分かもしれない。
「酒は出世の手段」とも言われるが、私の場合、酒席で羽目を外しすぎて失言をしたり、後悔するような発言や行動をしてしまったことが数えられないほどある。お酒が入ることで、人間関係の軋轢を生んだり、仕事でマイナスに働くこともあったなと、今となっては反省すべきシーンもあった(反省しないけど)。
飲まないことで、常に冷静でいられる。アラフォーになった今、これはビジネスパーソンとして、本当に大きなメリットだと痛感している。
『ゲコノミクス』は、非常に読みやすく、一気に読める本だ。
お酒を飲む人も飲まない人も、これからの時代を生きるヒントとして、一度手に取ってみるといいだろう。
おしまい
