ドラッカー名著集を知っているだろうか。
一言でいえば「ピーター・ドラッカーの膨大な著作を、日本の読者が体系的に学べるように編纂された決定版」と言えるシリーズである。
このシリーズ、あなたも見たことあるだろうか?
このような印象的な赤い装丁から、読者の間では親しみを込めて「赤本」などと呼ばれることもある。その特徴を3つのポイントで説明する。
1. ダイヤモンド社による「完全版」
日本におけるドラッカーの版権を持つダイヤモンド社が、ドラッカー生誕100周年(2009年)などを機に、主要な著作を改めて整理して刊行。
ドラッカーの翻訳の第一人者である上田惇生氏による新訳・監修で統一されており、非常に読みやすく、言葉の定義に一貫性があるのが最大の特徴。
2. 「経営学の正典」としての風格
このシリーズは、単なるビジネス書ではなく、後世に残すべき「古典」として作られている。
装丁:鮮やかな赤色のハードカバー。
背表紙:本棚に並べると、ドラッカーの思想の重厚さが伝わってくるようなデザイン。
構成:現在、全15巻で構成されており、マネジメント論だけでなく、社会論や政治論までカバー。
3. 内容の分類
名著集に含まれる本は、大きく分けて以下の3つの領域を網羅。
マネジメント:『現代の経営』『マネジメント』『創造する経営者』など。組織をどう動かすか。
自己管理:『経営者の条件』。個人がいかに成果をあげるか。
社会・歴史:『断絶の時代』『ポスト資本主義社会』など。世界がどこに向かっているか。
ドラッカーの著作は、時代背景が異なる数十年間にわたって書かれている。
そのため、出版社や翻訳者がバラバラだと、専門用語の訳し方が異なり、混乱することがあるが、このシリーズで揃えていくと、「ドラッカーの思考回路」が一つの言語体系として自分の中に蓄積されていくメリットがあるのだ。
前置きが長くなったが、シリーズ1冊目の『経営者の条件』を読んで(オーディオブックで聴いて)そのわかりやすさに衝撃を受けた。
ついては、しばらくの間は名著集を揃えていこと思う。後半の社会論などにはあまり興味がないのだけど。
『現代の経営』『マネジメント』『イノベーションと企業家精神』あたりも魅力的だが、まずは「今ある事業」にフォーカスして『創造する経営者』に決めた。
『経営者の条件』で語られた「個」から「組織(事業)」への拡張、要するに自分自身をマネジメントできるようになったら、次は「自分が扱っている仕事(事業)」をどう分析し、どこに資源を一点集中させるべきかということを学んでいきたいと考えている。
おしまい

