一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

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【成功へのメモ】『世界でひとつだけの幸せ』

成功本まとめシリーズ。

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世界でひとつだけの幸せ

著者

マーティン・セリグマンは、アメリカを代表する心理学者である。

彼はもともと「学習性無力感(learned helplessness)」という研究で知られた。これは、努力しても報われない経験を繰り返すと、人はやがて挑戦する意欲を失う、という理論である。

しかし、彼は次第に「人間の欠点や病理を治すだけの心理学」に限界を感じた。
「人をどうすればより幸福にできるのか」という新しい問いを立てた結果、誕生したのが“ポジティブ心理学”である。

その思想を体系的にまとめたのが本書『世界でひとつだけの幸せ』(原題:Authentic Happiness)である。

要約

本書の目的は、「幸福」を感覚的・曖昧な感情ではなく、科学的に説明できる現象としてとらえることにある。

セリグマンは、幸福を追求する生き方を3つに分類する。

  • Pleasant life(快楽的な人生)
     おいしい食事や笑い、心地よい体験といったポジティブ感情を味わうこと。

  • Good life(良き人生/没頭の人生)
     仕事や趣味など、夢中になって時間を忘れるような「フロー状態」を重視すること。

  • Meaningful life(意味ある人生)
     自分を超えた何か――家族、社会、理念など――に貢献していると感じる生き方。

この3つは「幸福を構成する要素」ではなく、「幸福への3つの道」である。

人はどの道を歩むかを選び、また3つを組み合わせることで“より本物の幸福(Authentic Happiness)”に近づけるとされる。


幸福の方程式:H = S + C + V

セリグマンは、幸福を次のように定式化した。

H = S + C + V

  • H … 恒常的な幸福度(Enduring level of happiness)

  • S … 生まれ持った気質(Set point)

  • C … 環境や状況(Circumstances)

  • V … 自らの考え方・行動(Voluntary activities)

この中で、最も変えられるのはVである。

つまり、幸福は偶然や環境ではなく、日々の思考と行動によって「設計できるもの」だと説く。

セリグマンは、幸福感を高める具体的な方法として、「感謝の手紙を書く」「親切な行動を意識的にとる」「1日の良かったことをメモする」など、心理実験で効果が確認されたワークを紹介している。

ポイント

ポイント① 幸福は「行動」でつくるもの

人は「お金があれば」「健康なら」「いい会社にいれば」幸せになれると考えがちである(=Cの領域)。
だが本書によれば、それらの影響は限定的であり、幸福を大きく左右するのは自らの行動と考え方(V)だという。

小さな感謝や親切、自己反省や目標設定といった“意識的な行動”が、幸福を持続的に支える。

幸福は「起こる」ものではなく、「育てる」ものである。


ポイント② 弱点ではなく「強み」を活かす

セリグマンは、幸福を高める鍵は「弱点克服」ではなく「強みの活用」にあると説く。
彼は古今の宗教・哲学を比較し、6つの美徳(知恵・勇気・人間性・正義・節制・超越)と、そこから派生する24の性格的強み(signature strengths)を定義した。

たとえば、「誠実さ」「感謝」「創造性」「ユーモア」「忍耐」などである。
人は自分の強みを意識して使うほど幸福度が上がるという。

短所を直すよりも、長所を戦略的に活かすことが、幸福への近道である。


ポイント③ 「意味ある人生」が最も深い幸福

最終的に、セリグマンが重視するのは「意味(Meaning)」である。

他者や社会のために生き、自分を超えた存在に貢献していると感じたとき、人は最も深い充実を得る。

快楽や成功は一時的だが、「意味ある生き方」は持続的である。

彼はこれを「自分を超えて生きる幸福」と呼び、これこそが本書の核心にある。

誰に読んでほしいか

  • 仕事に追われ、「自分は何のために働いているのか」と迷う人。

  • 根拠ある幸福論を知りたいが、自己啓発書には飽きている人。

  • チームや家庭で、モチベーションを高めたい人。

  • 日常に「感謝」や「意味」を取り戻したい人。

科学と実践をつなぐ幸福論として、幅広い読者に有用である。

まとめ

『世界でひとつだけの幸せ』は、幸福を「もらう」ものではなく「育てる」ものとして描いた本である。

セリグマンは「快楽」「没頭」「意味」という3つの生き方を提示し、人間の内にある力――強み・感謝・他者への思いやり――こそが幸福の源泉であると説く。

なお、彼はその後『Flourish』で理論を拡張し、PERMAモデル(Positive emotion, Engagement, Relationships, Meaning, Accomplishment)として幸福の多面的理解を提唱している。

読み終えたとき、人は「幸せになりたい」ではなく「幸せを育てよう」と思うようになるだろう。

幸福は待つものではない。行動し、関わり、意味を見出すことで、誰もが「世界でひとつの幸福」を手にすることができるのである。

 

ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。

 

おしまい

 

 

いまだにLINEモバイル0円プランが生きてる件

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なぜ今さらLINEモバイル

皆さんはLINEモバイルを知っているだろうか?

2016年にLINE株式会社の子会社として設立され、同年の9月よりMVNOとしてサービス提供を開始。2021年にソフトバンクの完全子会社となり、新規受付は終了した。

現在、LINEモバイルのサービスはソフトバンクのブランドの一つとして位置づけられているものの、同名の新サービス「LINEMO」とは別のサービスである。

 

iPhone17に機種変更したので、これまで使っていたiPhone12にLINEモバイルのSIMを挿した。このLINEモバイル、一定の条件はあるものの、なんといまだに月額0円で使えるのである。

周囲にはLINEモバイルを知らない人も多く、「LINEMOでしょ?」と聞かれる。確かに、新規受付は終了しており、今はahamoやpovoなどが主流だ。それでも、このプランはいまも問題なく動いている。結果的に、かなり得な状態を維持できている。

 

500MB以下で無料という条件

LINEモバイルの中でも、ソフトバンク回線限定で実施されていたキャンペーンがある。利用する通信量が月500MB以下なら基本料が無料になるというものだ。

もちろんこのプランは既に新規申込ができないが、契約を続けている利用者はそのまま適用されている。解約すると当然戻れない。

私はこの回線をメイン回線からのテザリング専用にしているので、通信量は常に500MB未満だ。メールの確認や地図の利用程度なら十分で、結果的に1回線を無料で維持できている。

 

いまの格安スマホの料金

参考までに、現在の格安スマホの料金を調べた。

日本通信SIMは1GBで月290円、LINEMOは3GBで月990円。どちらも安いが、0円ではない。

楽天モバイルの1GB以下無料のプランなき今、同じ条件を再現するのは不可能だ。無料で使えているのは、当時の契約を維持している人だけ。金額としては小さくても、0円のお得感はハンパないものである。

 

古い契約を残す意味

これは、新しいサービスに乗り換えるのは便利だが、古い契約をそのまま残しておくのも一つの選択と言える例ではないか。

通信、保険、クレジットカードなどでも、昔の契約内容の方が条件が良いことがある。

技術や価格体系が頻繁に変わる中で、安定している契約を維持するのはリスク回避にもなる。

「古い=悪い」と決めつけず、必要なものを残しておく姿勢も大事である。

 

変えずに残す価値

サブスマホを0円で持てる時代は終わった。

だからこそ、この状態を続けられていること自体が大きな価値だと感じる。

もうユーザーはこのプランを新たに申し込むことはできないが、教訓を得るとすれば「新しいものが必ずしも良いとは限らない」ということだろう。

LINEモバイルの0円プランは、その好例だと思う。

 

おしまい

 

 

昔合コンでモテた職業、それって本当に魅力的?

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弁護士と仕事をしてわかった現実

最近、ある取引先とのトラブルが訴訟に発展し、担当である私は、弁護士と連携する機会が増えた。

こちらが法的な争訟に慣れていないせいもあり、期日ギリギリで各種の依頼をすることも多い。

それでも彼らは淡々と対応し、時に土日返上で修正を繰り返してくれる。

 

弁護士というと、崇高でプライドが高い、どこか雲の上の存在というイメージを持っていた。

だが実際は違った。依頼主であるこちらの方が力関係では上と思っているのか、彼らは驚くほど柔軟に、時に下手に出てまで仕事をこなしている。

そこに士業の威厳のようなものは一切感じない。

むしろ、徹夜のメール対応に追われる姿は、言い方は悪いが「法律ドカタ」だ。

 

「もらう側」の宿命

コンサルタントも似ている。

外から見ると華やかだが、実態は「請負の現場労働者」であるとよく聞く。

どんなに高学歴でも、プロジェクトを切られればただの人。

クライアントの顔色を伺い、無理難題をこなす。

それが仕事を「もらう側」の宿命なのだろうか。

 

私自身、発注する立場で仕事をしてみて気づいた。

どんなに高尚な肩書を持っていても、仕事の本質は「相手の課題を期限内に片づける」こと。

そこにロマンもプライドも入り込む余地は少ない。

立場が逆になれば、見える景色もまるで違う。

 

昔モテた職業のリアル

ひと昔前、「合コンでモテる職業」といえば、弁護士・医者・商社マン・マスコミ・外資金融・パイロットなどが定番だった。

要は「安定・高収入・ステータス」の三拍子。

だが今、その価値観も変わってきているように思う。

 

SNSを見れば、クリエイターやインフルエンサーが脚光を浴び、フリーランスやスタートアップの経営者が自由の象徴として扱われる。

一方で、スーツを着て深夜まで働く職業は、どれだけ年収が高くてもキツそうに見える。

もはや「何をやっているか」よりも、「どう生きているか」の方が魅力を決める時代になったのだ。

 

人生の満足度とは何なのか

私は弁護士のように法廷で戦うわけではない。パイロットのように世界中の空を飛び回るわけでもない。

だが、今のクリエイティブな仕事には考える自由がある。

それが多少給料で劣っても、人生としての満足度は高い。

 

優秀な弁護士の年収はおそらく私の2倍以上だろう。

しかし、クライアントのトラブル解決のために、週末に資料作りに追われる彼らを見ると、心から「羨ましい」とは思えない。

むしろ、どんなに地味でも自分の頭で考え、形にしていける今の仕事の方がずっと魅力的に思う。

派手さよりも、納得して働ける自由の方が心地よい。

 

モテる職業より、カッコいい生き方

合コンでモテる職業というのは、結局“ラベル”にすぎない。

その裏でどんな現実があるのか、多くの人は知らない。

そして、ラベルに頼らない生き方こそ、今の時代一番かっこいいのだと思う。

「昔モテた職業」よりも、「今、自分が楽しんでいる仕事」。

結局、それが一番なのかもしれない。

 

おしまい

 

 

【成功へのメモ】『ザ・シークレット』

成功本まとめシリーズ。

ザ・シークレット (角川書店単行本)

ザ・シークレット

 

人生の結果は「努力」と「運」で決まる――そのように考える人も多い。

だが、ロンダ・バーンの『ザ・シークレット』は、運という曖昧な領域に、思考という名の秩序を持ち込もうとした本である。

2006年に出版され、世界40か国以上で翻訳されたこの一冊は、自己啓発界隈でよく聞く「引き寄せの法則(Law of Attraction)」という言葉を世に広めた。

「思考は現実をつくる」「感情が未来を決める」というメッセージは、単なるスピリチュアルを超え、自己啓発史の一つの到達点ともいえる。

一方で、本書の特徴は“魔法のような法則”を語ることではなく、「秘密(シークレット)」とは何かという問いを通じて、人間の思考の扱い方を根本から問い直した点にある。

要約

著者が明かす「シークレット」とは、人は思考によって自分の現実を創造しているという単純明快な原則である。

それは偶然や運命ではなく、意識の焦点が結果を形づくっているという考えだ。

その仕組みは以下のように「求める(Ask)」「信じる(Believe)」「受け取る(Receive)」という三段階で説明される。

  1. 求める — 自分が何を望んでいるのかを具体的に宇宙(=意識)に伝える。

  2. 信じる — それが必ず実現するという確信を持つ。

  3. 受け取る — すでに叶ったかのように感謝し、受け取る準備を整える。

このプロセスを通じて、思考と感情の向きを変えれば、現実もそれに応じて変化するというのが本書の主張である。

著者はそれを「宇宙の法則」と呼ぶが、実際には「意識の使い方の法則」と言い換えた方がわかりやすいだろう。

「シークレット=秘密」とは何か

タイトルにある「シークレット(The Secret)」とは、すでに多くの偉人たちが実践してきた思考の力のことである。

古代の哲学者、宗教家、発明家、芸術家など、成功者の背後には共通の“秘密”がある――それが「引き寄せの法則」だと著者は語る。

つまり本書のいう“秘密”は、特別な魔術ではなく、思考と信念の選び方を知る人だけが使いこなしてきた心のメカニズムである。

そして、それを“知っている者と知らない者の差”こそが、人生の格差を生み出してきたというのが本書の視点だ。

他の自己啓発思想との違い

ザ・シークレット』は多くの名著と通じるテーマを持つ。
だが、似ているようで異なる点がある。

作品名 共通点 ザ・シークレット』との違い
ジョセフ・マーフィー『眠りながら成功する』 潜在意識を活用して願望を叶える マーフィーが「信念の力」を宗教的・心理的に説明したのに対し、バーンは“宇宙との共鳴”というメタファーを用い、より感覚的に展開する。
ナポレオン・ヒル『思考は現実化する』 思考・信念が成功の起点になる ヒルが「行動と計画」を重視したのに対し、バーンは「思考の波動」そのものを中心に置く。ヒルが合理主義の系譜なら、バーンは感情主義の系譜に属する。
「原因と結果の法則」(ジェームズ・アレン) 原因(思考)から結果(現実)が生まれる バーンは“時間的因果”ではなく、“同時的共鳴”としての因果を語る。思考が先に現実を「引き寄せる」という量子的な表現を用いる点が独特。
「宇宙が味方する」系の本(奥平亜美衣など) 自己肯定と波動の一致 バーンは自己啓発よりも前に「信じる力の構造」そのものを描き、感情を行動の前提に置く。彼女の宇宙観は心理学というより象徴体系である。

つまり、『ザ・シークレット』は既存の成功哲学をスピリチュアルと心理学の中間地点に再構成した本である。
努力論と宗教論のあいだを橋渡しし、「思考のエネルギーをどこに向けるか」という一点に収斂している。

誰に読んでほしいか

この本は、論理や努力で全てを説明しようとする人ほど読む価値がある。

なぜなら、著者の主張は「成功には根拠のない信念が必要だ」という逆説を含んでいるからだ。

合理的な人間ほど、未知の領域を排除しがちだ。だが実際の人生は、偶然と直感に支配されている。

また、目標を持ちながらも焦りや自己否定に苦しんでいる人にもすすめたい。

思考の向きを変えるだけで、同じ現実がまったく違って見えることがある。

まとめ

ザ・シークレット』の「秘密」とは、

思考が現実をつくる、という単純な考えをどこまで本気で信じられるか。

この一点に尽きる。

ただし、この理屈をそのまま受け入れるのは危うい。

思考だけで人生が変わるなら、事故や病気までも「自分のせい」になってしまう。

また、そもそも「宇宙の法則」という言葉に、科学的な根拠はない。

思考が波動になって宇宙に届く、という話を信じるかどうかは人それぞれだ。正直、証明はできないし、オカルトに近いものだと思う。

それでも、この本が多くの人を惹きつけるのは、「努力だけでは届かない何かが、人生にはある」と誰もが感じているからだろう。

つまりこれは、現実を操作する魔法の本ではなく、“自分の思考をどう扱うか”を考えるきっかけになる一冊である。

信じることは時に危険だ。だが、何かを信じたい時もある。

ザ・シークレット』が教えるのは、そのあいだ――「信じすぎず、疑いすぎない」思考のバランスの取り方である。

 

ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。

 

おしまい

 

 

外国人に道を聞かれたら意外と話せた件

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今日、昼休みに会社の周りを散歩していたら、突然、外国人の男性に声をかけられた。

キャリーケースを引いて、よくわからない地名を言っている。強制的に英語を話す場面とは、こういう形で突然やってくるのだ。

 

最も現実的な英会話シーンは「道案内」じゃないか

思うに、日常で外国人と英語で話す機会はそう多くない。

旅行でも仕事でもない状況で、ふいに会話が発生するのは、実際に「道案内」くらいだと思う。

オフィス街や駅前を歩いていると、地図アプリを片手に困っている外国人をよく見かける。自分が彼らの立場なら、勇気を出して話しかけるはずだ。

つまり、この英語を求められる可能性の高い会話に絞って練習対象にしておくことは、意外と合理的なのかもしれない。

 

使えたフレーズ

そのとき実際に出てきたのは、

「Do you have a map?」

「It’s that way.」

「It’s on your right.」

「I’m not sure.」

といった、シンプルな表現ばかりだった。ぶっちゃけ、これまでの私はこういった表現すらすぐに出てきたかは怪しいところである。

割とサクサクと会話のラリーが進み、「Thank you!」と笑顔で去っていった。

たった数秒のやりとりなのに、普段の仕事では得られない達成感があった。

 

私は以前からスティーブ・ソレイシィの英会話本を少しずつ読み、スピークというAI英会話アプリで毎晩短いスピーキング練習をしていた。

それらが無意識のうちに反射的な言葉として出てきたのだと思う。

「使える英語」とは、まさにこういうことである。

 

逆に、何も言えなかったらどう感じるか

もし何も言えなかったら、きっと惨めな気持ちになっていたと思う。

相手が困っているのに、ただ苦笑いしながら黙って首を振るだけ。

その光景を想像すると、けっこう辛い。

だからこそ、まずは道案内だけでもスムーズに話せるようにという目標設定は、現実的で、しかもモチベーションを保ちやすいと思ったのである。

 

小さな成功が「次の一歩」を生む

英語は一夜で話せるようにはならない。

けれど、ひとつのシーンに絞って練習しておくと、割とペラペラ話せるようになるのも早いはずだ。

自分の場合、「道案内が通じた」という小さな成功が、思った以上に大きな励みになった。

こうした体験が一度でもあると、「もっと話せるようになりたい」という気持ちが自然と湧いてくるものである。

 

学習ツールの組み合わせ

最近は、安価な英語学習の環境も整っている。別に英会話教室になど行く必要はない。

自分が試して効果を感じたのは、次の三つだ。

 

ティーブ・ソレイシィの本:会話の「型」を覚える。短く、使える文を繰り返し練習できる。

完全改訂版 英会話1000本ノック

スピーク(アプリ):実際に声を出して練習できる。短時間でも「話す」感覚がつかめる。

www.speak.com

日経Lissn / Newsweek / TIME:英文・単語に慣れる。

Newsweek / TIME誌は楽天マガジンで購読可

 

この三本柱を日常のすきま時間に少しずつ回していけば、無理なく英語の力がついていくはずだ。

 

英語は、あくまでツールだ。完璧を目指す必要はない。

大切なのは、伝わったという経験をたくさん持つことだと思う。

次に誰かに道を聞かれたら、今度はさらに余裕を持って答えたいものである。

 

おしまい

 

 

【成功へのメモ】『Good Luck』

成功本まとめシリーズ。

Good Luck

Good Luck

著者

本書の著者であるアレックス・ロビラとフェルナンド・トリアス・デ・ベスは、ともにスペインを代表する経営思想家であり、自己啓発やビジネス倫理の分野で国際的に知られている。

両者はMBA教育や企業研修の第一線で活動しており、本書『Good Luck』は2004年にスペインで刊行されて以来、世界40か国以上で翻訳された。彼らはこの寓話を通じて、「運(Chance)」と「幸運(Good Luck)」の違いを明確に描き出した。

要約:再会と「魅惑の森」の物語

物語は、老人となったマックスとジムという幼なじみの再会から始まる。

かつて人生の岐路で別れた二人が、セントラルパークで偶然再会する。ジムは「自分には運がなかった」と嘆き、マックスは「幸運は自分で作るものだ」と静かに語る。そしてマックスは、若き日の冒険譚――「魅惑の森」での騎士たちの物語――を語り始める。

森に住む妖精が「四つ葉のクローバーを見つけた者が永遠の幸運を得る」と告げたとき、多くの騎士たちは「運に恵まれるかどうかは偶然次第だ」と言い残して去っていった。しかし、シドという騎士だけは森に残り、自ら条件を整え、環境を耕し、光と水と風の通り道をつくりながら、クローバーが育つ“幸運の土壌”を作り上げていく。

最終的に、シドは四つ葉のクローバーを見つける。それは奇跡ではなく、努力と環境づくりの結果として生まれた「必然の幸運」だった。

ポイント

本書の核心は、「幸運とは偶然に起こる出来事ではなく、準備された環境の中でしか起こらない」というメッセージである。

本書では、「Good Luck」を「持続する幸運」と定義する。これは、いわば“運の再現性”を高める方法論であり、次のような法則にまとめられている。

  • 偶然の運(Chance)は一度きり。Good Luckは自ら条件を整えれば、何度でも生まれる。

  • 環境を整える努力はすぐに報われなくても、やがて誰かの目に見える形で現れる。

  • 不運を嘆く者は、外部要因を口実にする。幸運をつかむ者は、原因を自分の行動に見いだす。

思うに、この思想は、スポーツ選手や経営者が語る「努力したからといって成功するとは限らない。だが、成功した者は皆、努力している」という言葉に通じる。

つまり、本書は「努力=成功」ではなく、「努力+環境づくり=幸運」という構造を提示しているのである。

誰に読んでほしいか

本書は、単なる成功哲学書ではなく、「行動と思考の再設計」を促す実践書と言える。特に以下のような人に薦めたい。

  • 努力しても報われないと感じているサラリーマン

  • 環境や上司のせいにして前進できない若手社員

  • スタートアップや新規事業など、成果が不確実な領域に挑む人

  • 成功者の「運が良かった」という言葉に納得できない人

「自分は不運だ」と感じる瞬間こそ、環境を変えるチャンスである――それが著者のメッセージである。

まとめ

『Good Luck』は、成功法則を説く本でありながら、実は「哲学書」に近い。

人は結果をコントロールできない。しかし、「条件」はコントロールできる。

チャンスを待つのではなく、チャンスが訪れる“必然”をつくる。その態度こそが、持続的な幸運=Good Luckの正体である。

人生において「幸運」は与えられるものではない。
それは、自らの手で“環境を整える”という地味な営みの中から、静かに芽を出すものなのだ。

 

ビジネス書は、全文を一度読むより、たった一つのポイントでも毎日読み返して自分の血肉にすることが大事。響いた点があればあなたの読書メモにも蓄積を。

 

おしまい

 

 

コンサル転職を狙うなら、特化系×新興系が現実的

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転職サイトやSNSを見ていると、「コンサルに行きたい」という声をよく見かける。

戦略的にキャリアを設計したい、という意識の高まりもあるし、純粋に考える仕事への憧れやビジネスマンとしての総合力を高めたいというニーズもあるのだと思う。私自身、一度は経験働いてみたい業界である。

ただ、検討してみると、現実的、想像以上にハードルの高さに気づく。実際問題、アラフォーからいきなり戦略系や総合系を目指すのは、やはり難しい。

 

ケース面接、学歴、英語、実績。

求められる条件のどれもが高く、未経験者が飛び込むには準備コストが大きすぎる。

そして、たとえ入れたとしても、そこで成果を出せる人は一握りだろう。ちょっと論理的に考えられるだけでは通用しない。

そう考えると、まず入口を変えるのが現実的だと思った。

 

新興系コンサルが注目される理由

ここ数年、コンサル業界は急速に広がっている。特に、大手の下請けではなく、独自の専門性で勝負する特化型ファームが増えている。

たとえばDX、サステナビリティ、製造業改革、地方創生など。

特定の領域に深く入り込む分、現場感覚を持った人材が求められている。

実は、私の前職時代に一緒に情報交換をしていた同業の先輩も、最近新興系コンサルに転職を決めた。

その先輩は「待遇も悪くないし、むしろ実務に近い位置で専門性を磨ける」と話していた。

聞くと、新興ファームは、人材獲得競争の真っ只中にある。大手と水準を合わせる形で給与を引き上げ、未経験者にも門戸を開いている。

要するに、「案件はあるが人が足りない」状態だ。だからこそ、経験よりもポテンシャルで採用される余地がある。

 

特化型×新興系が“現実的”な理由

未経験者にとって、特化型×新興系は現実的な入口になりやすい。理由はいくつかある。

まず、実務に近い位置で働けること。クライアントと同じ目線で課題を整理し、業務改善やシステム導入など、具体的な成果を出す役割が多い。そして、その経験は数年後、より上流の戦略領域にも転用できる。

もうひとつは、(本人の努力次第だが)育つ環境が整っていること。大手よりもフラットで、OJTやレビューの距離が近い。学びながら実績を作ることができる環境が多いのも特徴だと思う。

コンサル未経験者に必要なのは、いきなり戦略を語る力ではなく、これまでの経験や知識をベースに現場で価値を出しながら、思考を鍛える場だと思う。特化型×新興系は、それを実現できるフィールドなのではないだろうか。

 

向いている人、そうでない人

このタイプのコンサルに向いているのは、いわゆるロジカルシンキングよりも、調整力や整理力を実務に落とせる人だと思う。

社内外の関係者と話しながら課題を見つけ、資料や数字で整理していくタイプ。華やかなプレゼンよりも、地道なPDCAや報告書の精度で信頼を勝ち取る人。そういう人ほど、実行フェーズのコンサルでは強い。

もちろん、コンサル的な思考法――課題を構造化し、仮説を立てて検証していく力――はどんな環境でも求められる。

ただし新興系や特化型ファームでは、それを現場レベルで実装できるかどうかが問われるのではないだろうか。論理的に考えるだけでなく、クライアントと合意をとり、仕様やスケジュールに落とすまでが仕事になる。

逆に、抽象的な議論や構想フェーズだけに興味がある人は合わない。現場に入り込み、泥臭く課題を動かすことを厭わない姿勢が、特に重要になると考える。

 

キャリア戦略としての“ずらし方”

コンサル転職は、「どこに入るか」より「どうステップを踏むか」が重要だと思う。まずは自分の経験分野・得意分野に近い特化型ファームで足場を作り、2〜3年後に戦略や上流フェーズに移る、という流れが現実的だと思う。

この戦略は、キャリア全体で見れば正攻法に近い。入口を下げることではなく、ルートを変えること。結果的に、早く成果を出し、早く考える立場に行ける。

 

終わりに

「コンサル」という言葉には、どこか特別な響きがある。

けれど、その実態は想像よりも地味で、現実的な職業だと思う。

未経験からコンサルを目指すなら、特化型×新興系という現実的な入口を、まず検討してみてもいいと思った。

 

おしまい