一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

キツい仕事を楽しむには

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アラフォーのしがない会社員である私は、新卒からとあるJTCに約15年間勤務し、ほぼ全てを法人営業の仕事に捧げてきた。

若い頃から、給料は年齢の割には高めだったものの、ずっと精神的にしんどかったのが、自分の仕事が何のために役立っているのかということが、なかなか見えなかったことである。おそらく、会社もそれをわかっていて、仕事のつまらなさを給料で隠していたのではないかと思う。

同業他社でも似たような商品を売っており、価格競争に陥ることが多い中、数少ない報われた瞬間は「一匹狼さんだから注文した」と取引先の担当者に言ってもらえた時くらいである。青臭い話であるが、他人の役に立っていると実感し、感謝されている瞬間が何より嬉しかったのだ。

 

ただ、そんなことを言ってもらえる機会は年間に数回だったので、nの数が限定的である。

今はそのnの数が無限大に広がっていると感じている。要は、自分の仕事の社会的使命感と社会的影響力を自負できること、それが体力的にキツい中でも、仕事を楽しむ原動力になるのだと思う。

特定を回避するため具体的な内容は差し控えるが、自分の販売している革新的なプロダクト・サービスを多くの一般消費者に使っていただき、その便利さを感じてもらう。その結果、クライアント企業の収益もどんどん大きくなるという今自分がやっている仕事が大好きなのである。

 

まあ、こうしたことに20代のうちに気づくのはなかなか難しい。

若いうちは自分の人生と今後の長いキャリアのことを考えるだけで精一杯だし、女の尻を追いかけることにも忙しい。むしろそれで良いと思うのである。

ただ、昼を食べられないくらい忙しくても、毎晩3時間くらいしか眠れなくても、社会に役立っている・自分の生まれ育った日本という国に恩返しをしているという実感は何事にも代えがたいものである。

事業内容に優劣はないと思っているが、そういった意味では、BtoCの細かい商品を売るよりも、やっぱりBtoBでデカい事業をやる方が面白いとは思う。

「社会的にインパクトのある仕事ができる」ということを就活生にアピールしている企業は多いが、自分もそれを言われてから20年近く経ってやっと言葉の意味が理解できてきたのだ。今日も明日も馬車馬のように働きます。

 

おしまい