一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

出世願望と出世レースについて(私見)

サラリーマンと出世という話は切っても切れないものであるが、今日はJTCに15年ほどいた私自身の出世願望と、出世レースを走った感想を述べたい。

 

結論として、出世願望(エラくなりたい・社長になりたい)は全くなく、組織のマネジメントをするよりは、限られた分野のプロフェッショナルになりたいと昔から思っている。

ただ、新卒一括採用の同期に上司と人事部の好き嫌いが多分に入った恣意的な評価によって負けるのは我慢がいかなかった。完全に平等な条件下で行われるペーパーテストならまだしも、(これが出世競争の本質ではあるのだが)能力の関係ないところで順位付けされるのはたまらなくイヤなのである。

 

本質的に、出世したいか否かはどう生きたいかという個人の「絶対的」な話なのに対し、実際の出世レースは知っている人間との「相対的」な話なので、私の中では全く別物だ。

結局のところ、前職のJTCでは、好き嫌いに加え、私が籍を置いていた法人営業部門は会社の本流と大きく離れていたので、必然的に人事部やら経営企画部やらにいる社員と比べ、出世が遅れる傾向があった。どこの部署にいるかだけで待遇・年収に差がつけられるのは甘受できなかったため、(理由はそれだけではないが)脱出することにした。

 

同期から出世で遅れ続けた場合の、65歳くらいまでの人生をリアルに想像してみる。

明らかに自分より能力が低い同期のA・後輩のBが先に昇格して上司となり、デスクまで行って稟議を取るための説明をしたり、部署の飲み会に来賓として来てもらってもてなしたりする自身の姿を。そして、彼らが自分の生殺与奪の決定権を持ち、自分を北海道の営業部に飛ばす判断をしている光景を。

私はそんな想像をあっさりと飲み込めなかった。大抵の人は(私のように)、普段は出世なんて興味ないと言いながら、いざ出世で遅れ始めると多かれ少なかれ気にし始める始めるものだ。

 

ただ、同様に、大抵の人はこう思っても安定を捨てることを躊躇し不満を言いながら働き続けるものだが、私はすぐに転職活動を始め、そして実際に転職に成功した。

30代のうちに転職が当たり前の時代になってくれて本当によかったと思う。これが10年前ならなかなか転職に踏み切れなかった気もする。

いまは法人営業に携わる社員が輝ける会社で、歳上の平社員や歳下の課長たちに囲まれながら、ハードながらも充実した生活を送っている

 

大手JTCに入社し、30歳を過ぎて第一選抜に自分が入れてないな〜と思うなら、とっとと会社を変え、年収・仕事内容・環境を改善してみたらどうだろう。

私の場合、労働時間は大幅に伸びたものの、年収アップ・仕事内容固定(ジョブ型)・転勤なしという条件をゲットできたのでかなりハッピーな毎日を過ごしている。

 

おしまい