一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【書評】ロジカル・シンキング(平井孝志)

本日はかなり久々の書評。

 

ロジカル・シンキング

★★★★★

ビジュアル ロジカル・シンキング<第2版> (日経文庫)

 

【目次】
第1章 ロジカル・シンキングは仕事の常識
第2章 ピラミッド構造で論理的に考える
第3章 モレなくダブリなく考える
第4章 ロジカル・シンキングで問題解決
第5章 思考の質を高める
第6章 説得力を高めるロジカル・コミュニケーション
第7章 ロジカル・シンキングの訓練法

 

私の勤務先の現状として、一部の外資系コンサル出身者がかなり幅を利かせていて、ロジカル・シンキングを我々法人営業部隊にも求めてくるので、社内の仕事に役立てるために購入。本当にこの手の話が苦手なんですよね。

ちなみに、著者の平井孝志さんも外資コンサルティングファームを渡り歩かれたエリートのようです。

 

ロジカル・シンキングといえば照屋華子さんの『ロジカル・シンキング』が有名で、前職の若手時代に読まされたのだが、難解なイメージがあり、あまり記憶に残っていないのが正直なところ。

一方、本書は、ロジカル・シンキングに関する69個の項目について見開きの左側が本文・右側がビジュアルという構成となっているて、図解が豊富で使われている言葉も平易なので、入門書としては非常に優れていると言える。

 

MECE・ピラミッド構造など基礎中の基礎からしっかりとした説明があり、ロジカル・シンキングを用いたコミュニケーションや、後半はロジカル・シンキングのトレーニング方法も書かれている。

最近は、自分も新聞記事を相手にトレーニングを実践するようにしている。漫然と記事を読んで出来事を把握するだけでなく、ある出来事の背景・目的や、ある発言について事実(ファクト)・意見を分けて考えるようにするだけでも、一定の訓練になっているように思う。

 

あくまで本書は教科書的な位置付けになるので、実践しないとロジカル・シンキングは身につかない。

これまで感情で生きてきて、感情で営業の仕事をしてきた私にはかなりツラい領域なのだが、ピラミッド構造・MECEという基本だけでも常に意識して仕事を進めていきたいと思っている。

私のようにロジカル・シンキングが苦手でしょうがない人、もしくは新社会人で初めてロジカル・シンキングに触れる人にオススメしたい一冊。

 

おしまい