一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

スピーチ下手のスピーチ準備

前にも何回か書いた覚えがあるが、私は1対多のコミュニケーション(スピーチ・プレゼン等)が苦手である。

長年、法人営業の仕事に携わってきたが、1対1もしくは1対2くらいまでの場面で仕事をすることが多かったためだ。

しかし、現職に入社後、初めての大舞台(競合他社とのコンペ)が回ってきてしまった。準備期間は3週間である。

 

スライド作成術や話し方のテクニック本は世間に数多あるが、私のようなスピーチ下手が少しそうしたものをかじったところで、付け焼刃程度の威力しか発揮しないと思うので、以下の3点に気をつけて準備に当たりたいと思っている。

 

①自社の商品・サービスを知り尽くすこと

その話題について、十分に考え、構想を練り、内容を熟知していない限り、人を前にして心の平静を保つことはできません。盲人が盲人の手を引くようなものです。そんな状態では、話し手が自意識過剰となり、後悔し、自己の怠慢を恥じても当然、と言わなければなりません。(D・カーネギー『話し方入門』)

 

②自分の言葉・経験で語ること

スピーチの準備とは、気の利いた言葉を集めて、それを書きとめたり記憶したりすることでしょうか? いいえ。では、自分にとって実際はほとんど心に響いてこないような意見の数々を、思いつきで集めることでしょうか? とんでもない。それは、あなたの思い、あなたの考え、あなたの信念、あなたの望みを、組み立てることなのです。(D・カーネギー『話し方入門』)

 

③これ以上ないほど練習をすること

たとえ今まで読んできたことをすべて忘れても、これだけはしっかり覚えておいていただきたい。スピーチでの自信を養うための最初で最後、そして決して失敗することのない方法──それは、とにかくスピーチをする、ということです。これまでにあれこれ述べてきたことも、煎じつめればただ一つ。一にも練習、二にも練習。練習以外にありません。これこそ必須条件なのです。(D・カーネギー『話し方入門』)

ジョブズは自信を持って気楽にプレゼンテーションをしているように見える。少なくとも聴衆にはそう見える。その秘けつは……何時間もの練習にある。いや、正確に言おう。1日何時間もの練習を何日も何日もするからだ。(カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』)

 

どれもテクニックとは無関係の精神論・根性論ではあるが、突き詰めると利き手にとって良いプレゼン・スピーチにするためには、上記3条件は必須に思う。

また、自分のようにセンスが乏しいが根気があるような人間には、救いとなる要素なので、量で質をカバーしていけるよう準備に当たりたいと思う今日この頃なのである。

ロジカル・シンキングにパブリック・スピーキングと、求められる能力に追いついていないので、必死で追いつかないといけないアラフォーのおっさん頑張ります。

 

カーネギー話し方入門 文庫版 スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン

 

おしまい