一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

JTCの一番のストレスになっていたもの

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あぁ、転職してよかったと思うことがよくある。

それが、「同期」という考えから解放されたことだ。

大手JTCに入ると、○○年入社で、最初△△部に配属、その後のキャリアは〜みたいな話が一生ついて回る。

退職直前、59歳になる上司(部長)が、いまだに何年入社という話を持ち出し、自分がいかに出世レースを勝ち抜いてきたのかを語っていたことには閉口した。

 

私の場合も、アラフォーにもなると、同期の中の第一次選抜というのが明らかにわかってきて、もちろん私はその中には入っていなかったのだが、あと20年以上そんなことを心の片隅に気にして過ごすのかと思うと暗澹たる気持ちになった。

入社して割と早い段階から出世競争からは距離をおいて自分の信念とかやり方に固執してきた方なので、当然の結果ではあるが、やはり自分より能力の低い人間が評価されている姿を見るのは面白くないというのが本音だ。人間は勝手な生き物なのである。

 

その点今の勤め先はいい。

転職組はバックグラウンドが一人ひとり違うので、50歳の平社員もいれば、30代前半の課長もいる。

それでも、お互いがお互いの歩んできたキャリアに対してリスペクトがあり、敬語で話し合う文化がある。これだけでものすごい気楽である。ちなみに僕が最近一番仲良くしているのは、まったく別のチームの7つ下の課長と5個上の平社員で、二人とも転職組である。

このように転職者の割合が非常に多い企業ではあるのだが、当然新卒もいる。やっぱり、新卒は誰と同期で誰が一番出世しそうだという話をしている。どこの世界でも同じだ。

 

転職者の割合の多い会社に転職すると、それぞれが独立した個人事業主っぽい感じで、お互いに自分の価値観と乖離する言動や仕事の仕方を見ても、前職の業界が違ったとか××社出身だから仕方ねぇなみたいな話でまとめられ、よっぽど周りに迷惑をかけない限りは、特段咎められることもなく終わる。

こんな感じで、転職をすることで、JTCの安定感を捨てる代わりに同期とのレースという定年までついて回る精神的なストレスからは一瞬で解放される。

君もこっちの世界に来てみないか?

 

おしまい