転職して約半年が経過し、仕事が少しだけ落ち着いたのと、幾ばくか前職の知り合いと話す気にもなってきたので、最近はごく親しかった元同僚と連絡を取り始めている（ただし具体的な社名は言わず超ぼんやりと業界を伝えているのみ）。
前職の方は人事異動の辞令が出る時期だったので、聞いてもいないのにいろいろと情報が入ってくる。皆さん悲喜交々のご様子だ。
その中で、自分の大嫌いな先輩が人事部に異動していたり、仕事のできない同期が営業部内で昇進している話を聞いて、あんな奴らに人事評価を付けられたり上長になられたりしたらたまらんなーという気分になった。もはや対岸の火事過ぎてまったく関係のない話ではありますが。
今いる会社と違って昭和のメンバーシップ型なので、いつの年次にどこの部署にいたみたいな話が一生ついて回るJTCは大変。転勤・異動がないジョブ型企業は平和やね〜という感じを改めて受けた。
たしかに、退職金・企業年金・福利厚生・労働組合など、昔ながらのJTCにも魅力があったことは間違いない。Twitterで某商社の「Windows2000」（＝窓際なのに年収2000万円）をもてはやす風潮もあり、正直それに近い仕事人生を目指していた時期もあったが、ある日あと20年も30年もそんな生活を送り続けるのは無理だなと感じた。
いざという時に御用聞きメインのルート営業のスキル・経験だけで転職ができるとは到底思えなかったので、清水の舞台から飛び降りる覚悟で転職をすることにした。
JTCは身体的にはラクだが、精神的ストレスが半端ない。
現職は身体的にはキツいが、精神的ストレスはほとんどない。
やっている仕事内容や日々身についているスキル・経験を考慮して比較すると、今の方がよっぽどQOLが高いのだ。
JTCって同期のトップ集団にいるとめちゃくちゃレースがキツいし、かと言って同期トップでなければ身体がラクになる代わりに定年まで劣等感を抱えていきていかないといけないハードな環境なんよな。まあ、それが高い給料と手厚い福利厚生の代償なのかもしれないが。
ただ、今後、退職金は削減されていき、労働法が改正され解雇規制が撤廃されたら手に職のないゼネラリストからクビになっていくだろうし、どんどん外から優秀な社員が中途で入ってくるだろう。
正直、新卒一括採用のJTCにいるメリットって今後ないんよな・・
40代後半以上ならまだしも、30代までは逃げ切る余地がないと思うので、一刻も早く転職童貞を捨ててこちら側に来てほしいなあと思う。そんなことを元同僚と連絡を取っていて思ったのでした。
おしまい
