一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

JTCから脱出してみて

前職のJTCから脱出して半年が経とうとしているが、改めてメリデメの考察と感想を書いてみたいと思う。

先に結論を述べると、「現職の方が圧倒的に楽しい」なのであるが、理由をいろいろ述べていこう。

 

前職は、超大規模なJTCでルート営業をしており、現職は中堅規模の企業で法人営業をしている。前にも書いたとおり、外資系コンサルっぽい雰囲気のある会社だ。

転職してみてのメリデメをまとめる。

 

<JTC・メリット>

・終身雇用
・35歳くらいまでほぼ一律で昇給・昇格
・社員への教育熱心、資金を潤沢に投下
労働組合が強いので勤務環境ホワイト
・手厚い福利厚生(住宅手当・各種休暇等)


<JTC・デメリット>

・意思決定の遅さ
・上に意見を言えない・言わせない文化
・各役職に昇格するのに最低勤続年数・年齢条件がある
・ジョブローテーションによる畑違い異動
・降格がないので働かないおじさんがいる
・仕事の裁量が少ない

 

<現職・メリット>

・意思決定のスピード
・ジョブ型採用なので予期せぬ異動は原則なし
・業績がいいと賞与に大きく影響(逆もしかりだが)
・「Up or Out」の雰囲気があり、働かない人や仕事のできない人は自然淘汰される
・仕事の裁量大
・経営理念に共感した人を雇用しているので、皆しっかり働く
・意見を言ったら怒られるどころか意見を出さないと怒られる

 

<現職・デメリット>

・昇給・昇格難易度が高い(実力主義という意味ではメリットか?)
・福利厚生が薄い
・教育体制はシャビー(中途社員がスキル・知識・経験を持ち込んで貢献)
・とにかく激務(勤務時間・仕事の量とスピード)

 

こんな感じのイメージである。

前職のJTCでも同世代で2〜3割がラインの管理職になっているようだが、彼らの数倍は今の自分は裁量を持って働けている感じだ。

上にモノが言えないというのが大きなストレスだったがそれが解消されたし、最大の懸念だった「給料が下がる」という点は何十社にも応募して、高待遇の会社を選んだので困っていない(むしろ上がった)。

まあ、福利厚生はだいぶ悪化したが、JTCでこれまでのような福利厚生があと20年・30年続くとは到底思えないので、後悔するような要素にはなっていない。

 

現職ではJTCで溢れかえっていた働かないおっさんが周りには1人もおらず、みんな経営理念や働き方を共有し、同じ方向を向いて頑張ってるので自ずとモチベーションが上がる。

 

私の歩んだキャリアを全肯定するわけではないが、個人的にはJTCスタートでよかったかなとも思う。

会社の潤沢な資金を使って中長期で教育を受け、ビジネスマナー・ビジネス基礎力(主に営業)を身につけることができたし、一律昇給の恩恵も得られたからだ(転職の際の給与交渉の際に大きな力を発揮した)。

その後、ベンチャー・中小中堅企業でマネジメントに近い業務を担っていくという選択はけっこうコスパの良い戦略だと我ながら感じたのだが、理想をいえばあと6〜7年早く動いていたらさらによかったなとは思う。

 

おしまい