一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

年収を下げる選択

JTC勤務の私が転職活動をしていると、

「一匹狼さんもらいすぎですから」と転職エージェントに言われ、

「一匹狼さん年収高いですねぇ」と応募した企業の面接官にも言われる。

 

たしかに終身雇用・年功序列でここまできたJTCのサラリーマンは、市場価値に比べ圧倒的に給料が高すぎるのは否定できない。

自身のマーケティング目的という意味も兼ねて、幅広い業界に数十社の応募をしてみたところ、現状の年収から-200万円くらいのゾーン(年収800万円~900万円)だと興味を持っていただけるようだ。

できれば年収を下げたくないのは当たり前なのだが、今日は年収を下げる選択肢を持つために、少しでも自身を納得させるためのデータを今日は2つほど集めてみた。

 

まずは税理士の先生のHP。

koyano-cpa.gr.jp

ご存知のとおり、日本は超過累進課税なので、年収が高くなると税金・社会保険料が高くなる仕組みになっている。

上記HPに年収の額面ごとの手取り額が書いてあるが、年収1000万円の手取りは722万、年収800万円の手取りは590万円とある。要は額面が仮に200万円下がっても、自由に使えるお金は130万円程度しか変わらないということになる。金持ちに厳しすぎるやろ、という話だ。

 

また、私が私淑している橘玲先生はよく著書で「年収と幸福の関係」に触れている。

同関係には「限界効用の逓減」が働くと言われているのだが、これは生ビールの最初のひと口と2杯目、3杯目では美味しさが違うという話を例にするとわかりやすいと思う。年収も同じで300万が400万になるのと900万が1000万になるのでは、同じ100万円アップでも嬉しさが全然違うという話だ。

で、そのお金の限界効用はどのように逓減するのかというと、一般的にアメリカでは年収7万5000ドル、日本では年収800万円を超えると幸福度はほとんど上昇しなくなることがわかっている。

この幸福度が上がらなくなる金額とは、「世間一般で幸福とされている暮らしが、お金のことをさほど気にせずにできる」下限とされている。独身なら好きなブランドを着たり、恋人と高級レストランで食事したり、年に一度くらいは海外旅行に行ける。結婚していれば、子どもを私立学校に通わせ、夫婦で月に何回か外食し、夏冬の休みには家族旅行に行けるという感じの金額である。確かにな~という感じだ。

シンプルで合理的な人生設計

 

まあ、本音は年収はもちろん下げたくないのだけど、けっこう現実は厳しくて、歩合部分が大きい外資系はともかく上場しているようなJTCに転職する場合は、確実に年収が落ちることは覚悟しないとダメそうだ。悩ましいねぇ。

 

おしまい