一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

社内セミリタイアという選択肢

55歳で退職して老後を楽しみたいと思っていたのだが、死ぬまでに必要な金融資産の金額を調べてみるとなかなか厳しそうだ。最低でも5000万円は必要と見られ、なかなかキツい。

夢見ている生活は、朝目覚ましをかけずに起き、午前中軽くジョギングかプールで泳いでから、日中は読書をひたすらして、夜は酒を飲んで寝落ちするという生活を夢見ているのだが、少なくとも60歳までは働かないといけないというのが相場になりそうだ。

 

その代わり思い立ったのが、「社内セミリタイア」をするというプランである。自分の勤務先であと何年今の給料体系が維持されているかはわからないが、私の勤務先は、今の私の役職であれば、どれだけサボって最低ランクのウンコ野郎評価を受けても年収800万円は固い(降格がない素晴らしい制度のため)。さらに、もう一つの選択肢として恥を捨て一般職に転換するという選択もありだ。それでも500万円くらいは約束される。

 

起業・副業で500万円稼ぐのはめちゃくちゃ大変だと思うが、私の勤めるJTCなら定時帰宅で簡単な事務作業をして500万円確定である。

そんなセミリタイア状態で数年過ごし、金融資産を温存・運用し、数年後に本当のリタイアを迎えるという算段である。というか、年収800万円なら55歳と言わず50歳で迎えても悪くないなという気にすらなる。

 

実際、現状でもこんな社員を多数抱えているのでJTCの業績が苦しいのだろうが、あと15年くらいはこの組織構造が保たれるだろうと思っている。800万円が600万円になったり、500万円が400万円になる可能性は多いにありえるが、それでも社会保険が労使折半であることなど考えれば破格の待遇であると思う。

そして、私の勤め先のようなJTCの素晴らしいところは、年齢が高いと役職関係なくこき使われないというところである。外資となるとそうもいかないと聞く。日本人の気質が10年、15年で激変するとは考えられないので、そろそろ心の定年を安らかに迎え、内心退職したような気持ちでダウンシフトして生きていこうと思えば、極めて気楽である。

 

おしまい