私が都内〜千葉・埼玉・神奈川近郊の知らない街に行くきっかけで一番多いのが「絶版(になりかけ)の本を買いに行くこと」である。
最近、ロジカル・シンキング系の本で『[実況]ロジカルシンキング教室』という本をKindle版で一通り読んでみて、なかなか気に入ったので、紙の本で保管しておこうと思ったのだが、アマゾンで正規の新品在庫がないようなので、実店舗で購入することに。
MBAといえばグロービスというほど有名な出版元なので、在庫は潤沢にあるだろうと思い、紀伊國屋・ジュンク堂・丸善・有隣堂あたりで検索してみたところ、東京都内でなんと在庫0、神奈川で残り数個という絶版寸前の状況と気づいたため、急いで神奈川の某地方都市へ向かった。
この状況、すぐに中古品が手に入らなくなるということはないのだが、どうしても気に入った本を新品で手元に置いておきたいというのであれば急がないといけないタイミングである。
無事、誰にも先に買われることなくゲットすることができた。
こうして望むものを入手して安心してから、1〜2時間かけて駅周辺を散歩するのが楽しいのである。
新品を定価で手に入れ損ねるリスクを上手く回避できた高揚感と、わざわざ片道数百円(大体東京近郊は片道5〜600円で収まる)かけてきたのだから、経験したことのない街並みを小旅行気分で味わってやろうというケチな根性から、ブラブラ歩き回るのだ。
それなりの規模の本屋がある地方都市というのは、どこも駅の片側は出張者用のビジネスホテルが2~3軒あり、その近くにスナックと居酒屋があったりして、もう片側は駐輪場があって、その先に住宅街が広がっているみたいなところが多い気がする。
で、街を歩くサラリーマンを見て、うわーこいつこんな距離を毎日都心まで通勤してるのかとか、ちょっと柄の悪い女を見て、ダセえギャルだな・・やっぱりこれだから田舎は・・みたいな想いを馳せたりしながら、缶コーヒーを飲んだりするのが楽しい(結論、向こうも私もどっちも金のない中産階級なのだ)。
ということで、下手したらこの先の人生で一回も降りることもないような街に、手に入らなくなりそうな本を買いに行くという用事をわざわざ作って行ってみるのも良いものですよ。
おしまい