一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

健康と健康保険のありがたみ

転職してからの3ヶ月間、睡眠不足のまま必死で走り続けたが、年始早々ついに体がイカれてしまった。

ちょうど新天地での試用期間も終わり、気が抜けてしまったのだろう。

 

いつものように朝起床し、NHK NEWS WEBで情報収集をしようと思ったのだが、目がなかなか開かない。というか、身体がとてつもなく重い。

ついに、体調を崩してしまったのだ。

 

ここまで体調を崩すのは、久しぶりだった。

普段は意識すらしない日常の動作が、重く感じられる。自分の身体ではないみたいだった。60キロ弱の自分の身体が、こんなにも重いとは想像もつかなかった。

健康というものが、どれほど大切か、そして普段それをいかに軽視していたかを痛感した。

 

重たい身体にムチを打ち、休日外来をやっている内科を探し、電車を乗り継いで向かう。

愛想の悪い医師に腹やら喉やらを診てもらう。

「慢性疲労による風邪症状」という診断がついた。

 

院内処方だったのでその場で薬を5種類ほどもらい、すぐに胃に流し込む。

ヒスタミン系の錠剤が含まれていたので、ほどなく意識が混濁する。なるほど、睡眠導入剤として使われているだけある成分だ。

前職で、出張で眠れない時にレスタミンコーワを規定量を上回って服用し、無理やり眠りについていたこともあった。それくらい、強力な成分である。

【第2類医薬品】レスタミンコーワ糖衣錠 120錠

 

昼過ぎに帰宅し、即爆睡。

気がつけば夕方であった。

こんなに泥のように気持ちよく昼寝をしたのも久々だ。あれほど重たかった身体も心なしか軽くなっている。

溜まりに溜まった睡眠負債を数日で返済しないといけない。よく寝よう。

 

それにしても、年始に貴重な経験ができたと思う。

体調を崩すことは、決して楽しい経験ではない。しかしながら、そのことを通じて健康の大切さを知ることができるイベントとなる。

年末年始にもかかわらず素晴らしい医療を3000円程度で受けられる日本の健康保険制度も実に素晴らしい(まあ、べらぼうに高い保険料を毎月徴収されてはいるが)。

もしかしたら、2〜3年に1回訪れる体調不良は、健康であることの小さな幸せと日本という国のインフラの素晴らしさをかみしめるための機会なのかもしれない。

 

おしまい