一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

パワハラされても熱くならない

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今日も上司からパワハラに近い詰めを会議室で喰らった。最近は上司から個室に呼び出されたら、しっかりiPhoneに録音するようにしているので、いざとなったら弁護士を使って、慰謝料請求の内容証明郵便を出してやる予定だ。転職活動を初めてからというもの、私がちゃんと話を聞かないので、パワハラエスカレート気味である(笑)

さて、昔なら、パワハラを受けるたびに「こんなクソ会社、やめてやる!」と頭に血をのぼせていたが、長い人生のキャリアに関わることなので、熱くならないことがとても大事である。下手したら、生涯年収が数億変わってくるからだ。たかが仕事にそこまで深刻になる必要はない。

 

「好きなことだけやって生きる」的な、ホリエモンの著書に出てくるような生き方は、ある意味理想的だし、私も憧れはある。

ただ、年収を上げるとか維持するという意味では、現実を極めて冷静に見る必要がある。一瞬カッとした時の感情に流されては絶対にいけない。

 

まだまだ日本は新卒一括採用重視なので、大手企業の好む学歴を持っていた私は、終身雇用・年功序列のJTCに入れた。この制度が維持されているうちは、長く勤めるだけで利益を享受できる可能性が高まる。

大学名で評価することに対して批判する声はあるが、学生の多くが入社を目指している企業が学歴を重視している以上、それを現実として受け入れる外ない。

大学受験に失敗して、一流の大学に入れなかった時点で、チャンスは半減する。

その後、就職活動期間中に内定を得られなかったら、チャンスはさらに激減する。

1度目の就活で失敗した人も第二新卒というチャンスはあるが、圧倒的に小さいチャンスになる。これが現実。

よって、高校3年生が命をかけて勉強したり、大学3〜4年生が必死に時に絶望しながら自身の就職先を見つけるのは、正しいのである。

 

となると、大学入試・就活という2回のフィルターを(運良く)切り抜けてきた私は、2回のチャンスをものにしたという意味で、自分の能力・実力以上の高めの年収をゲットできていると考えるのが自然だ。

だから、今の年収・福利厚生を超える企業に転職するということは、なかなか難易度が高いということを認識しておかないといけない。

 

人間はとかく自分を高く評価しがちである。それゆえ、嫌なことがあると「もっといい会社に転職してやる!」と、衝動的に会社を辞めたくなるものだが、もっといい会社が自分を採用してくれるかは別の問題である(自分のようなおっさんなら尚更難しい)。

 

今は先に挙げたような内容証明郵便を上司の家に送ったり、社内のコンプライアンス窓口に通報したり、録音してネットに晒したり、いろいろ反撃の方法はある。

もちろん、騒ぎを起こせば出世には響くだろうが、心を壊すよりは遥かにマシ。上司と刺し違えよう。

仕事がどんなにできなくてもクビになることはまずないので、とにかく、冷静に、長い目で、キャリアを考えることが大切だ。一時の感情に流されないこと。

 

おしまい