一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

合理的に動けない人たち

私は基本的に支払には交通系ICカードを利用している。

その理由は、数あるキャッシュレス決済方法の中でもQRコード決済のようにスマホ起動時間が不要なので、最速で決済できるから。

オートチャージにできればさらにいいが、大したタイムロスにならないので、時間に余裕のある時に1万円をチャージ(可能な限りチャージ上限の2万円に近づける形で)する生活をしている。

JR曰く「再発行ができない無記名Suicaを紛失した場合の不正利用やセキュリティの観点」から上限額を2万円としているらしいが、早く5万円くらいにしてほしいものだ。ある程度の額の支払をする際に2万円だとすぐに残額がなくなってしまう。

 

さて、先日ちょっと時間があったのでICカードにチャージをしようと券売機に並ぶと、2つしかない券売機に親子が並んでおり、それぞれ100円ずつモタモタチャージしていた。その後ろに並んでいた学生も200円という少額チャージしていたので愕然した。どうせすぐにまた電車に乗るのに超不合理ではないか。

そこまでするなら切符買えよ、とツッコミを入れたくなったのだが、ICカードの方が数円運賃が安い区間もあるので、チャージをするのだろう。

あくまでどう生きようと他人の勝手ではあるが、こういう合理的でない行動をする人がいることに驚く。

 

あと、新幹線のエクスプレス予約もそうだ。

3日前までであればこだまならグリーン席に格上げできるし、ポイントが貯まればのぞみもグリーン席に格上げができる。

なのに、東京駅のみどりの窓口にいつも長蛇の列ができているのを見ると、合理的に考えられない人が多いのだろう。

きっと住宅ローンや車のローンなども、金利を考えずに月々の支払額で飛びついてしまうのだろうな。

 

不合理な人間がたくさんいる世界では、合理的に行動するだけで楽に生きていける、と橘玲氏が言っていたが、その通りなのだろう。相対的に自分が日本の中でかなり高い給料をもらっていたり、資産運用で手堅く儲けたりできているのは、合理的な選択を常にするように心がけているからかな。

まあ、不合理な行動が常に失敗するわけではなく、宝くじを買うことは経済学的にはものすごく不合理な選択だけど、買わないと当たらないし、振り返ってみると不合理でバカな選択をした時こそ面白かった経験だってある。

しかし、不合理な選択をするにしても、それを「敢えてやった」と認識できるようにならないとダメだ。人はいつまでもバカではいられないのだ。

 

おしまい