一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

人生は5秒の気遣いの積み重ね

朝急いでいる時、夜クタクタになって帰宅する時にあなたはエレベーターを待っているとする。

やってきたエレベーターに誰も乗っていなかった場合、あなたはすぐに「閉」ボタンを押してしまうだろうか? 正直にお答えください。

 

ここで仮に他の人が乗ってきたとしても、別の階で人が乗ってくる可能性もあり、結局到着は数十秒〜1分程度変わるだけであるが、どうしても気持ちに余裕がない時には「閉」を押してしまいがちだろう。

 

先日の一匹狼のケースをご紹介する。

夜22時過ぎに帰宅する際、ちょうど同じようにエレベーターを待っていたのだが、やってきたエレベーターに乗り込む時、遠くの方でドアが開くのが見えた。

「あの人帰りかな? 乗るのかな?」と思っているや否や扉が閉まってしまったのだが、幸い同乗者もいなかったので、「開」を押して廊下を覗き込むと、隣の部の部長がエレベーターに向かって歩いてきていた。

 

私と目が合うと、「お、ありがとう!」とニコニコしながら小走りでこちらに近づいてきて、エレベーターに同乗。

この部長とは社内ですれ違うと挨拶をするくらいの関係だったのだが、

「いやー本当にありがとう! 一匹狼くん頑張ってるって○○(←一匹狼の部の部長)からも聞いてるよ! 今度一緒に飲もうねぇ!」

と下に降りるまでの20秒程度の間に雑談を交わし、一気に距離感が縮まったのだ。きっと、今後何かお願いごとをする時にも、あの時エレベーターに乗せてくれた一匹狼というイメージが頭の片隅には現れるに違いない。

 

こうやって人間はチャンスが広がっていくのだと思う。

たった5秒間急ぐ気持ちをぐっと抑えて気を使うだけで、その恩恵は何倍にも返ってくるものなのである。

 

本ケース以外にも、人を助けることを意識している。

仕事上で他の営業部メンバーから質問を受けた時、担当外でもとりあえず調べてあげたり、わからなくても知っている人に繋いであげたり、社歴が浅いながらできることは一生懸命やる。

 

社内だけでなく社外でもそうだ。

以前、外回りの途中で駅のホームで盲人の方を助けて感謝された話を書いたこともあったが、そうやって職場内外を問わずに日常生活でも困っている人がいたらとりあえず助ける。

 

人を助けるということは、いずれ自分が困っている時に助けてもらえたり、人脈を構築しておくことで次の就職の際に引っ張ってもらえたりというリターンのことももちろん考えるが、単純に人に親切にすると気持ちがいいという話も申し添えておく。

 

あなたも、たった5秒の気遣いを積み重ねていきませんか。

 

おしまい