一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

非モテが女の子とデートする①

12/24 クリスマスイブデート当日 六本木

 

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六本木駅日比谷線の改札で集合した。18時きっかりにSちゃんは来た。

本当に女性はよく遅刻する生き物だと思うが、その点Sちゃんは時間をしっかり守ってくれる良い子である。

しかし、Sちゃんのその日の格好はやはりボーイッシュな感じで、やっぱりあまりかわいくないな、と改めて思った記憶がある。近くで見ると身長は170センチ近くあったようで、ガタイも思った以上に良かった。どう見ても僕のタイプではなかった。

 

何はともあれクリスマスイブデートの始まりである。

六本木の街はきらびやかなイルミネーションで装飾され、幸せな時間を過ごす男女で溢れていた。

僕は自分がその風景に溶け込めたことを非常にうれしく思った。

 

さて、ここで僕が歩き始めた時に言った第一声を紹介する。

 

 

「どこ行く?」

 

 

である。

 

 

 

 

 

「は!?」

Sちゃんがこんな顔をして言ったのを覚えている。

 

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優しいSちゃんの困惑の表情に、とても焦った。

ここから、一匹狼氏、大減点タイムのスタートである。

「と、と、とにかくさ、歩きながらさ、お店決めようよ!」

と言って飯倉片町方面に向かって歩き始めた。

急に視界が狭くなったような気がした。冷や汗が止まらなかった。

 

5分弱歩き、ロアビルの1階のレストランに入ることにした。

クリスマスイブだったが、なんとか空席があったようでほっとしたのを覚えている。

 

僕とSちゃんはビールを飲み、生ハムの盛り合わせやアヒージョなどを注文した。メインはステーキを食べ、それからワインを飲んだ。

少し落ち着きを取り戻した僕は、Sちゃんの話に延々と耳を傾けた。

当時、聞き上手はモテると思っていたので、自分の話はほとんどしなかった。

幼少期の話、女子高時代の話、大学の話、どうして保育士になったか。

大学時代ずっと付き合っていた彼女も、ずっと自分の話をするタイプだったので、話を聞くのは下手ではなかったと思う。

酔いも回ってきてか、Sちゃんもご機嫌になってきた。

 

店を出てから、もう一軒行く?と聞いた。

彼女から意外な申出があった。

 

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<回顧してみる>

この日は僕の経験不足が大きく出てしまった痛恨のデートだった。

まず、クリスマスイブの夕食を予約していない時点で挽回できないほどのマイナススタートであり、しかも第一声が「どこ行く?」である。

Sちゃんはこのデートを通じ僕にかなりの減点査定をしたはずである。

長年付き合った彼女が、全部行きたいところを決めてくれる女性だったので、それが当たり前だと思っていたのだ。

若者よ、女子とディナーに行くときは、苦手なものを聞いたうえで、お店を3~4つ候補を上げて選んでもらうこと!

聞き上手がモテるというのは半分は真理であると思うが、面白い話もできないとなかなか苦しいと思う。

自分のすべらない話をいくつか準備して、女子とのデートで使い回そう!