一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

相手の立場から物事を考える癖をつける

人を動かす効果的な方法として、その相手の好きなものを研究し、それを与えたり、手に入れるやり方を教えるというものがある。

 

たとえば、勤めている会社の役員が、自身の勤務している支店に訪問する機会があるとしよう。その役員は支店の予算権を持っており、支店としてはどうしても獲得したいプロジェクト予算がある。打ち合わせで支店の状況を確認したあと、夜は懇親会だ。この懇親会では、その役員が好きなもの・食べたいものにフォーカスして、店を選ぶに違いない。

恋愛も同じだ。マッチングアプリなどで自己紹介を見ていると、「〜してくれる人希望です」「〜な人がタイプです」と書いている女性のなんと多いこと。そんなもの読ませられても、正直、お前の願望なんて誰が知るかm9(^Д^)という印象を受ける。そうではなくて、「〜してあげられる」「〜な時には役に立てると思う」とか、焦点を自分ではなく、相手側に合わせないと魅力的なプロフィールにはならない。これ、人間関係の基本中の基本。

もちろん、家族や恋人との関係にも同じ原則が働く。

 

人を説得して何かやらせようと思えば、口を開く前に、まず「どうすれば、相手にそうしたくなる気持ちを起こさせることができるか」を自問自答してみるといい。自分目線のみの発言になっていないか?

基本的に人間は自分のことしか考えていない。だからこそ、

〝常に相手の立場に身を置き 、相手の立場から物事を考える 〟

この習慣が発揮する威力は絶大だ。

部下・後輩を指導する時、上司・先輩から理不尽な指示を受けたと思った時などに、この言葉を思い出すだけで気が楽になるし、前向きで生産的な対話ができるようになる。

 

相手の立場に身を置き、物事を考えるということは、決して相手をうまく操ってこちらの利益にはなるが先方には損になることをやらせることではない。また、相手だけが得をしてこちらが損することを無理してやる必要もない。WIN-WINの実現を考えて行動したらいい。

 

また、これに限らず『人を動かす』で出てくる各原則は、かなり聖人君子的な内容なので、あくまで長時間一緒にいるパートナーや職場に限ればいいだろう。

その辺の道端でナンパした女子とか、ランチで行った店の店員などにまですべからくやる必要は個人的にはないと思っている。やっぱり四六時中いい人を演じると疲れる。優先度の低い相手には言いたい放題でいいと思うんですよ。 

 

人を動かす原則③
強い欲求を起こさせる。

 

人を動かす 新装版

人を動かす 新装版

 
 

 

おしまい