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【書評】『時間革命』堀江貴文

今日は年末年始に読んだホリエモン本をご紹介。

 

時間革命 1秒もムダに生きるな

時間革命 1秒もムダに生きるな

 

概要

本書は、昨年9月に出版されたホリエモンによる時間術の本。ベストセラーはコピペ本と本人が言っているとおり、「電話に出ない」「すきま時間を有効活用する」「会議中でもスマホをいじる」など、ホリエモン信者であれば類書で一度見たことがある内容がほとんどであろう。だが、ホリエモンほど大量かつ多様な場面でアウトプットをしていたら、言うことが似通ってくるのは仕方ないもの。ただ、本によってテーマが違っており、今回は「時間」を切り口にしているので、ホリエモンの時間に対する思考を集中的に学べる本だと思って読めばいいのではないだろうか。「他書からの引用が多い」という批判的なレビューが多いが、それは彼の考え方を学べていない証拠だろう。

 

<目次>
はじめに ぼくにとってお金より大切なもの
chapter1 「他人の時間」を生きてはいけない
chapter2 徹底的に「ムダ」な時間を殺せ
chapter3 「常識や世間体」に時間を溶かすな
chapter4 「夢中」が時間密度を濃くする
chapter5 「健康」こそが最大の時間投資である
chapter6 「将来を心配する」という究極のムダ
おわりに 自信とは「自分をコントロールできる」という確信

 

本書の内容

概要でも述べたとおり、過去の著書の焼き直し感の強い本ではあるが、ホリエモンの思考が非常にたくさん詰まった一冊になっている。最初の2章(chapter1~2)では本書のメインテーマである「時間」について書かれている。chapter3では、常識や世間体を気にしない方法について、chapter4では、夢中になること・熱中することについて、chapter5では、近年よく取り上げられている「健康」について、最後のchapter6では、将来を心配することのムダについて書かれている。要するに、時間術だけでなくホリエモンの思考の全体像を学べる本の最新版だと思ってもらってかまわない。

 

ポイント

せっかくなので、本書のテーマである「時間」からいくつかポイントを引用してみる。

 

「自分時間」と「他人時間」はトレードオフの関係にある。

「自分時間」を優先するようになれば、当然周囲の反応は変化します。しかし、自分の言動に対してどのように反応するかは、上司や同僚・家族など周囲の側の問題に過ぎません。自分を批判したり、見下したりして気分がよくなるなら、勝手にそうさせておけばいいのです。他人から嫌われようと、どう思われようと、それは自分の人生には関係のないことなのです。これはホリエモンもよくオススメしている『嫌われる勇気』に出てくる「課題の分離」の考え方ですね。

 

自意識が描き出す「世間」は、心のなかの幻である。

自分の人生を削っていくのは「自分時間」以外の時間、すなわち「他人時間」です。ただし、勘違いしてはいけないのは、他人時間の発生源は、「他人そのもの」ではなく、自分自身の中にあるという事実です。たとえば、「失敗したときにバカにされたら恥ずかしい」など、多くの人が変なプライドがあるせいで行動が起こせなくなっています。そうした自意識が妄想的に描き出した「世間」は全部取っ払い、自分の「本音」と向き合って生きていきましょう。

 

感想

今回は僕の大好きなホリエモン本のご紹介でした。ホリエモンはここのところ書籍を乱発しておりますが、本書はお世辞抜きで、かなりアタリの部類に入る本かと思います。一応「時間術」に関する本という触れ込みではありますが幅広く彼の思考を学ぶことができるため、ホリエモンファンはもちろん、最初の一冊として手に取るのにもオススメです。アマゾンの評価も2020年1月8日現在、172件の評価の平均が4.4と、かなり優秀な数字になっています。とにかく、迷ったら買いの一冊と言えます!

 

<本書はこんな人にオススメ>
・「他人時間」に振り回されている自覚のある人
・生活や仕事にムダが多いと感じている人
ホリエモンの思考全般を学びたい人
 など

 

時間革命 1秒もムダに生きるな

時間革命 1秒もムダに生きるな

 

 

おしまい