一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

悩みに対する戦略を知らないと早死する

悩みに関する基本事項の3つ目として、ノーベル医学賞受賞者のアレクシス・カレル博士の言葉を紹介する。

それは「悩みに対する戦略を知らないビジネスマンは若死にする」というものだ。ビジネスマンに限らず、主婦も大工も看護師も同じである。

 

メイヨー診療所のハロルド・C・ヘイバイン博士の報告によると、会社重役176人の診察の結果、彼らの平均年齢は44.3歳にもかかわらず、3分の1強が高度の緊張生活に特有の三大疾患(心臓病・消化器系潰瘍・高血圧)のいずれかに冒されていたことがわかった。3分の1以上の会社重役は、45歳にも達しないうちに、心臓病、潰瘍、高血圧によって自分の肉体を破壊しているのだ。出世は何と高くつくことか!

 

D・カーネギーもこう言っている。

会社で昇進をしても胃潰瘍や心臓病にかかって、果たして成功者と言えるだろうか?

全世界を手中に収めたとしても、健康をなくしては元も子もないのではないか?

 

僕なら、会社の役員になって45歳(あと10年弱である)で心臓がおかしくなるよりは、責任など負わなくて済むような立場でいる方を選ぶ。億万長者の成功者になるより、健康寿命を可能な限り伸ばし、100歳まで生きたいのである。

 

同じく、悩みによって、甲状腺疾患・糖尿病・虫歯などにもなりやすくなるという。さらに、悩みのために表情が固くなり、小じわが目立ち、白髪が増え、にきびの原因にもなり、それだけ早く人間の外見を老けさせる。

以下、サイトによると、ストレスからくる病はそれだけではなく、気管支喘息メニエール病まで様々な疾患を引き起こすようだ。

kokoro.mhlw.go.jp

 

フィラデルフィアで37年間にわたり甲状腺機能亢進症を扱ってきたイズラエル・ブラム博士の病院の待合室には以下のような注意書きが掛かっていた。

 

リラックスと娯楽
緊張をゆるめ、英気をよみがえらせるものは、
健全な宗教、睡眠、音楽、笑いである。
神を信頼せよ。よく眠れ。
良い音楽を愛せよ。人生のおどけた面に目を向けよ。
そうすれば、健康と幸福が得られる。

 

我が国では、米国ほど宗教に対する信仰が厚い人間はいないかもしれない。なので、これは「信念」などと置き換えてもいいかもしれない。

また、音楽に限らず、自身が没頭できる趣味を見つけることが肝要になってくるだろう。

  

悩みに関する基本事項③
悩みに対する戦略を知らない者は若死にする。
 

 

道は開ける 新装版

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 おしまい