一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

副業は節約です(ドヤ)

昨年の今頃だろうか、世間は空前の副業ブームを迎えていた。

2017年12月に経団連が副業や兼業、Wワーク(パラレルワーク)の容認を各企業に促進する方針を示した。次いで、昨年に入り、経団連の中西宏明会長やトヨタ自動車豊田章男社長など、経済界の重鎮が相次いで「終身雇用もう無理ぃぃ」発言をしたことを発端に、SNSインフルエンサーたちが副業を煽る流れが加速したことを記憶している。

 

未だに大型本屋に行くと、副業をテーマにした本が棚いっぱいに並んでいるのを目にする。

しかし、今日は、そろそろ自分も副業を始めようかな、と考えている人に向けにまずやってほしいことをお伝えしたい。

それは、

 

節約

である。

 

僕はもはや「副業は節約」ドヤ顔で言えるくらい、徹底的につましい生活を送るように努力しているが、副業より節約を先にスタートすべき理由は以下の4つである。

 

・節約は副業よりもすぐに効果が出る

・節約は副業よりも労力がかからない

・節約は副業と違い儲かる金額が明確

・節約で浮いたお金には税金が課されない

 

まず、節約は効果が出るのが早い。

明日から日中に惰性で何本か飲んでいる缶コーヒーをやめれば、それだけで一日数百円は浮く。飲みに行く回数を週1回減らすだけで、月に1万円以上の節約になる。

一方、どんな副業を始めるかにもよるが、副業はすぐにお金が発生しないものも多い。

本業としてやっているわけではないという予防線を張ってからお伝えするが、僕は片手間にアフィリエイトリンクをブログに貼っているが、お恥ずかしながら最初に収益が発生したのはブログを始めてから3ヶ月後くらいだったと記憶している。今でも月の収益は1000円くらいだ。アマゾンのアフィリエイトでは「書籍」が売上の3%の報酬しかもらえないので、なかなか厳しい。というか、書籍代の購入経費を考えると確実に赤字である(笑)。

 

また、節約は副業にくらべて労力がかからないのも魅力だ。

節約の労力は基本的には我慢だけだ。たとえばビールを発泡酒にする我慢(で100円ゲット)、新幹線を使わず在来線で移動する我慢(で数千円ゲット)。欲しかったブランドモノのバッグを買わない我慢(で数万円ゲット)。

一方、副業の種類にもよるが、副業で毎月10,000円稼ごうとしたら、本業に加えてそれなりの時間を投入しないといけないだろう。

 

さらに、節約は副業と違い、いくら儲かるか(浮いたか)が明確なので報われやすい。

正直、どの副業をやるにしても、副業は完全に実力勝負なので、サラリーマンと違い、やってもやっても一円にもならないケースだってある。もし、自分の頭で稼ぐ自信がない人(僕だ)は、まず節約してお金を得るべきだろう。

 

そして、最後に税金の話だ。

副業で得た収入には税金が課される。雑所得・事業所得・不動産所得・株式売却益など、その種類に応じて税率は異なるが、確実に税金がかかる。税金がかからないというのであれば、それは脱税だ。

節約して浮いたお金、先ほどのブランドモノのバッグで言えば、それが10万であればまるまる10万自分の懐に入る。

一方、副業で得た10万であれば、基本的にサラリーマンの給料と合算され税金は計算される(株式売却益は分離課税される話や雑所得は20万まで所得税の確定申告不要といった話はここでは省く)。

 

以上から、少しでも手元のお金を増やしたいのであれば、副業で稼ぐよりも、まずは節約して、出ていくお金の額を減らすことのほうが楽チンで効果が高いということがおわかりいただけただろうか。

 

僕が自伝を読むほどのファンであるベンジャミン・フランクリンの有名な言葉がある。

 

「1ペニーの節約は1ペニー稼ぐのと同じである」

 

この言葉は正しいが、すべて正しいわけではない。

たとえば、お金を貯めて株式投資に回し、平均7%のリターンが得られたとする。

今日1万円節約すれば、10年後には2万円になり、20年後には4万円、30年後には8万円と、どんどん増える。今日つまらないものに1万円使うことは、30年後には8万円損をしたのと同義ということだ。

 

上手な節約の秘訣は、節約をゲームとして考えることだ。節約しているプロセスに満足し、お金を蓄えること自体が楽しみになるように意識するといい。お金をしっかりと管理できる自分に秘かに満足し、将来憎き勤め先に頼らない生活が送れると確信する。

副業を始める前に、まずは節約を真剣に始めてみてはいかがだろうか。

 

 

おしまい