一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

僕のモチベーションの源泉は「反骨心」である

今日は何年か振りに新入社員時代に色々と世話をしてもらった会社の先輩と2人で飲みに行ってきた。

僕は入社と同時にスーパーブラック部署に配属されたのだが、この先輩はパワハラを仕掛けて来ない数少ない先輩だったので、大好きな先輩だった。

仕事が終わった後によくラーメンを一緒に食べに行き、愚痴を聞いてもらっていた。この先輩がいなかったら早々にブラック企業から脱落して路頭に迷っていたかもしれない。

 

それから約15年、先輩は数年前に結婚され今や2児のパパである。

彼はこう言っては悪いが仕事があまりできないのだが、実家が資産家なので特に出世欲もなく、昇給・昇格が遅れていることへ若干の不満を漏らしつつも、転職できるスキル・経験もないし会社に勤め続けていると言っていた。

個人の考え方なので、どうこう言うつもりはないが、簡単に言うと向上心が皆無なのである。

 

彼にも僕の知らない社内人脈が沢山あると思うので、こうしたブログを書いていることはもちろん、いろいろな本を読んで思考を常時ブラッシュアップしていること、諸々資格の勉強をしていること、オンライン英会話を始めたことなどは黙っておいた。

僕の勤め先では、自己研鑽を始めると「転職準備組」と見做され、情報を共有される悪しき文化があるためだ。大東亜戦争下の「隣組」さながらの恐ろしい慣習である。会社指定・推奨の資格の勉強以外は原則として許されない。これで会社としての競争力を高めたいなどと役員が高らかに宣言しているのは噴飯モノである。

 

だから、ここ数年かけて僕の頭に育ててきた人生観や仕事観を熱く語るにとどめておいた。普段からこのブログで書き綴っているようなことだ。

 

すると、

お前、変わったな

と、とてもビックリしていた。

 

当たり前だろう。

このブログを書き始めるまで、僕は典型的な社畜としての人生を歩んできたからだ。

僕は社内でもピカピカと言われるキャリアを積んできたが、所属の先輩への不用意な一言で一発で左遷されることになった。ブログを始める2018年前後のことである。

 

それまで仕事+女遊びの2点のみを全力でやってきた僕だったが、左遷後は仕事に注ぐ体力・気力・時間を大幅に減らし、読書・勉強・体力作り(ジム)・ブログ書き・日記書き、最近では資格試験の勉強やオンライン英会話に振り分けることにしたのだ。会社人生で逆転を狙うという選択肢は取らなかった。

当然、仕事の質は以前より大幅に落ちるため、同期や年次の近い先輩・後輩より評価されないという事態を受け入れざるを得なくなる。これは仕方がない。

正直、サラリーマンレースからは自ら脱落したような状態である。

 

だから、何があっても仕事以外でやると決意したことは継続してやると決めている。

家族や親しい知人(既存さんなど)には「どうしてそんなにストイックに生きているのか」と(時には皮肉も込めて)言われることがある。

その答えはただ一つで、現状に満足している層とは根本的に人生に対する危機感が違うからだ。

繰り返すが、現状に満足することを否定しているわけではなく、会社で一度負けた僕は、次にどこかで待っている勝負に負けることはできないというだけの話なのだ。

 

僕を左遷すると決定した正当・公平な判断のできない会社と本気で仕事に取り組んだら絶対に負けるはずのない社員たちに対する「反骨心」がモチベーションの源泉になっている。

多忙ながらも自身の現状に満足していた過去にはそうした自己を向上させるモチベーションなど湧いてこなかった。

だが、これからの時代、現状に満足し自分を磨こうとしないことこそ、何よりもリスクの高いことなのではないかと感じている。

だから、僕はサラリーマンをやりながら、サラリーマンを反面教師にして、これからも人生という勝負に取り組んでいきたいと思っている。

 

おしまい