一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

【ルート営業の教科書】日本型雇用のルール

第1章 日本型雇用のルール

1.ゲームを有利に運ぶために

まず、ルート営業について語る前に、日本型雇用のルール(および資本主義経済の構造・仕組み)を一通り学んでおく必要がある。

なぜなら、サラリーマンというゲームを攻略するのなら、そこがどんなフィールドで、自分は今どんなステータスで、どういう武器が与えられていて、どうすれば敵を倒してレベルを上げていけるのかを知らなければ、上手に冒険を進めていくことは難しいだろう。要するに、日本型雇用の本質的なルールを熟知し、そのルールの範囲内でその時その時で最適な方法を選択していくしかないのだ。

このテーマは、僕の仕事観や人生観とも密接に関係している話で、今後どんな業種・職種・企業を勤め先として選ぶべきか、ということにも直結してくるので、丁寧に話をさせてもらいたいと思う。

ちなみに、僕は30代半ばにして初めてこのゲームのルールを知った。前述のように、社内で左遷されて時間ができたので、ビジネス書を読み漁ることができたからだ。これは僥倖であったと言えよう。30代なら、まだやり直しが効く。

だから、20代のうちに、そしてできれば学生のうちに、僕がこれから話すことを知っておいてもらえれば、サラリーマンというゲームを確実に有利に進めることができるはずだ(繰り返しになるが、ここで言う「有利」というのは費用対効果良く働けるという意味であり、決して上場企業の役員を目指したり、スキルを磨いて起業家として成功するような高尚なものではないと付け加えておく)。心身のストレスはより小さく・収入はより大きくを目指すのが、一匹狼式のサラリーマン攻略法の基本的なコンセプトである。