一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

日記は最高の相談相手である(私の日記論③)

今日も日記愛について語る。

私は「日記は最高の相談相手」だと思っている。

 

嬉しいことがあった時、怒り狂った時、悲しいことがあった時、誰でも他人に話を聞いてもらいたいと思うことはあるだろう。いわゆる、自慢・愚痴・不満の類である。

この手の話は、ただ話を聞いてもらって肯定的な反応がもらえれば満足するものだが、相談相手を間違えると、自分の意見が否定されたり、こちらが望まないアドバイスをされたりする可能性がある。

たとえそうでない恋人や家族といった親しい間柄であっても、自慢や愚痴をぶつけるのは決して相手から歓迎される行為ではなく、できるだけ避けた方がよい(少なくとも私は鬱陶しいと思っている)。

毎年、私が年始に手帳に書いているミッション・ステートメントの一つは、「他人の悪口・愚痴・不満・自慢を言わない自制心のある人間でいよう」である。

 

そこで、人に話すのはやめて、日記に語りかけてみてはどうだろうか。あらゆる自分の気持ちを文字にして紙に書いてみる。これは「話す」という行為に近く、書くだけで不思議と気持ちが落ち着いていく。昂っていた気持ちが鎮まり、落ちていたメンタルが安定に向かう。そして、何より空気の読めない友人と違い、日記は何も言わずに優しく黙って聞いてくれるのだ。

 

また、悩んで道に迷った時には、日記は最高のアドバイザーにもなってくれる。アドバイスの内容は、すべて過去の日記に書いてある。つまずいた時は過去の日記を読み返してみよう。

有頂天になって自分を見失いそうになった時には、「これ以上調子に乗ると足元を掬われるぞ!」と叱ってくれる。逆に、失敗続きで落ち込んでいる時には、「これまで何度も修羅場をくぐってきたじゃないか。今回も大丈夫だ!」と励ましてくれる。

そして、日記の素晴らしいところは、自分特有の成功パターン・失敗パターンを再認識できるところである。

これに対し、自己啓発書やビジネス書は、多くの読者を想定して内容が抽象化されていたり、極論してしまえば著者の価値観をベースに作られていたり、参考にならない内容であることが少なくない。自分の事情を理解していない他人からのアドバイスなどもってのほかである。

 

自慢・愚痴を黙って頷いて聞いてくれ、自分に最も的確なアドバイスをくれる存在。私にとって日記とは、そういう存在なのである。

さあ、日記を書いてみよう。

 

 

おしまい