一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

続・自己重要感について

昨日、「自己重要感」が大切という話をした。

無意識にこの言葉を使っていたが、個人的には微妙に「自己肯定感」と区別して使っている。

両者の違いについては、

自己重要感=自己肯定感+自己有能感

と表すことができると思う。

 

自己肯定感は、自分自身を価値のある存在として肯定できる感情であり、その価値に必ずしも根拠や裏付けは必要としていない。極論をすれば、『阿Q正伝』の精神勝利法的な他責丸出しの考え方でも、自己肯定感を満たすことができるのである。

(わからない方⇒阿Q正伝 - Wikipedia

一方で、自己重要感は、自己肯定感に自己有能感が構成要素として加わっている。自己有能感と書くと、他者と比べて能力的に優っているとか、他者から尊敬されるべきだとか、合格率の低い難関資格に自分は合格しているとか、自分⇔他人という軸で捉えられがちだと思うが、私が思う自己有能感とは、自分の能力を他人と比べることなく肯定し・褒めることができることだと考えている。だから、昨日「自己満」と書いたのだ。

部下や同僚から頼られたり、取引先企業の役に立ったり、女性に男として認められたり、街中で言葉を交わした人に感謝されたり、そういう経験をした時に私は自己有能感を得る。ただ、これは明らかに他人と比べてどうかという話ではなく、自分が他者貢献できたことについて、勝手に有能感を得ているだけなのだ。だが、それでいい。阿Qと違い、確固たる根拠があるのである。そうやって、社会とつながりながら適度に自己重要感を維持していきたいものだ。

 

おしまい