一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

ルート営業マンの上手な生き残り方

私はしがないルート営業マンであるが、長年転勤を避けつつ、昇給・昇格を続けている。私の勤め先では基本的に数年に一回転勤があり、転勤しないやつは問題がある社員が多く昇給・昇格が遅れるのが普通だが、私はそこを巧みに両立させている。ルート営業・固定給という特殊な職種ではあるが、上手に生き残っていくコツは以下の3点に尽きるかなと。

 

優秀な電話番

簡単に言うと、「ルート営業=御用聞き」である。新規開拓のようにガツガツとこちらからアプローチをする必要はあまりない。年に数回の訪問と最低限の情報提供だけ能動的にやっていればよく、あとは優秀な電話番に徹する。

意識しているのは、大口の取引先と直属の上司からの電話はどんな状況でも取る(たとえそれが車の運転中、混雑した電車の中、トイレでウンコしている時であって)。これが一番重要である。

当然、すべての取引先にそうする必要はなく、クレーマーや小口の相手は後回しでよい。むしろ、暇な時でも出なかったりする。売上高はパレートの法則(2:8の法則)のとおりなので、自分の能力も2割の顧客に8割の労力をかけている。そうやって、自分のストレスと付き合っている。

 

重要局面の見極め

年に数回訪れる重要局面(役員の取引先アテンド、新規案件のコンペなど)には200%の力を突っ込む。深夜残業・休日出勤も厭わず、綿密な準備をする。

役員を取引先に連れていく場合は、取引先との商談のみならず、送迎場所への動線の確認やランチの予約など細部に至るまで頭の中で何度もシミュレーションする。新規案件のコンペは、休日に台本(メモ)を綿密に作成し、こちらも何度も練習をする。

重要なのは、人事評価に直結したり売上急増を見込めるタイミングを見極めてチャンスを逃さないことだ。こちらも2割(1割くらいかもしれないが)の仕事に8割の労力をかけているイメージ。

 

税金を惜しまずに払う

悲しいかな、日系企業で一番大事なのは、上司・先輩から好かれることだ。

そのために、飲み会・イベントに半数くらいは参加し、参加したときは大いに楽しませることが大切である。これは、もはや税金のようなもので、支払いを渋ると後で税務調査(人事考課)で大変なことになるのだ。だから税金は惜しまずに払うことが大切。

私は一切ゴルフはやらないが、次に昇格したらポスト的にゴルフも必須かなと思うが、今のところは優秀な飲み会要員としてやっていこうと思う。

 

まとめ

まあ、まとめると、要は「株式会社 一匹狼」の代表取締役社長であり、どのような人間と付き合うか、どのような仕事を受けるかを選んで行ったらいいと思っている。私は基本的に気持ちの良い仕事とコスパの良い仕事しか選ばないというスタンスだ。

ただ、その結果が間違っていて成果が振るわなくても給料が下がらないというのが固定給の営業マンの制度的にバグっているところなので、こんな楽な仕事はないと思っている。この環境がいつまでも続くとは到底思えないので、この間にしっかり自己研鑽していかないとな。

 

おしまい