一匹狼の回顧録

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【書評】プレミアムカラー国語便覧

先日、ブックオフの雑誌コーナーで『プレミアムカラー国語便覧』なるものが目に入り、パラパラとめくって読んだところ、あまりに面白いので購入してしまった。

プレミアムカラー国語便覧

多くの方が、高校時代に国語便覧を教科書の内容を補う副読本・資料集として使った記憶があるのではないか。

私自身、当時は興味のない小難しいことばかり書いてあって退屈この上なかったが、大人になってから改めて見てみると「学び直し」にピッタリの内容だなと。

勉強はやらされているうちは最悪につまらないが、自発的にやるようになると最高に楽しいものなのである。

 

特に、この『プレミアムカラー』は古事成語・四字熟語・ことわざの一覧なんかも載っているし、近代の文豪の生涯や主要作品の解説も豊富に書かれていて、一般教養の習得にもってこいだと思う。自分が昔、学校で使っていた頃よりも詳しく紹介されてる作家も多くなっているような印象だ。

 

ちなみに、同じ数研出版から『クリアカラー国語便覧』という国語便覧も出版されているが、公式HPによると、以下のような違いがあるという。

とも:いい質問だね。『クリアカラー』しか発行していなかった頃,読者の方から「もう少し内容を詳しくしてほしい」という意見をいただきました。そこで,『クリアカラー』よりさらに詳しい内容を掲載した本が『プレミアムカラー』だよ。
チャ:なるほど,そんな違いがあるんだね。
とも:「情報を絞ってポイントを押さえておきたい」という人は『クリアカラー』でも問題なく使えるかと思います。ちなみに『クリアカラー』には、漫画の特集など興味関心をひく記事も載っているよ。

(引用:http://www.chart.co.jp/sp/school/research/862

なるほど、どうりで内容が豊富なわけだ。

 

また、驚くべきはその価格だ。

私は中古で購入したものの、値段は定価でも税込990円である。

これは国語便覧に限らずであるが、学生向けの書籍がどうやったらこのクオリティでこの価格設定なのかとびっくりすることが多い。

一般書籍と比べて手に取る人数の母数が多いため、この値段でも採算が取れるのだろうが、逆に、その母集団に社会人が入ってしまえば、バグった価格でよい買い物ができる。

これはリクルートの「スタディサプリ」にも言える。学生向けのサービス・商品を社会人が購入すると、最強のコスパを享受できるのである。

 

おしまい