本業で唯一頑張っているのがスピーチ・プレゼンなど人前で話す仕事である。
今の仕事の大半が退職したらクソの役にも立たないような仕事(ブルシットジョブ)なのだが、スピーチ・プレゼンなどのパブリック・スピーキングはどこに行っても役に立つので、力を入れている。
私自身、人前で話すことにはかなりの苦手意識があったのだが、「わかりやすかった」と言ってもらえるスピーチ・プレゼンのコツが少しずつわかってきた。
コツと言うまでのものでもないのだが「納得できるまで何度も何度も練習すること」これに尽きると思う。
何度も練習して、どのスライドで何を話すかを身体で覚えてしまえば、「えー」「あー」みたいなフィラーと言われる音も自然と発しにくくなるし、ゆっくりと抑揚もつけて話せるようになる。
実際、話し方に関する本の多くに「練習」の大切さが書かれていた。
たとえ今まで読んできたことをすべて忘れても、これだけはしっかり覚えておいていただきたい。スピーチでの自信を養うための最初で最後、そして決して失敗することのない方法──それは、とにかくスピーチをする、ということです。これまでにあれこれ述べてきたことも、煎じつめればただ一つ。一にも練習、二にも練習。練習以外にありません。これこそ必須条件なのです。
(D・カーネギー『話し方入門』)
ジョブズは自信を持って気楽にプレゼンテーションをしているように見える。少なくとも聴衆にはそう見える。その秘けつは……何時間もの練習にある。いや、正確に言おう。1日何時間もの練習を何日も何日もするからだ。
(カーマイン・ガロ『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』
聴衆の心を揺さぶり、記憶に残るプレゼンテーションをしたいなら、とにかく練習しよう。練習中は聞こえ方(話し方)と見え方(ボディランゲージ)に注意を払ってほしい。
(カーマイン・ガロ『TED 驚異のプレゼン』)
スピーチやプレゼンを成功させたければ、準備に時間をかけることです。準備が整っていれば、緊張することも、頭が真っ白になることもなく、自信を持って話ができます。
(藤吉豊 ・小川真理子『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』)
あがり症克服に12年携わって思うのは、月並みですが、準備・練習は大切だということです。けっして根性論・精神論のみであがりは治るという意味ではありませんが、「練習は裏切らない」という言葉は、あながち間違っていない気がします。~略~なぜなら、「自分はこれだけ準備したから大丈夫!」「こんなに練習したんだからうまくいく!」という自信は、確実に不安を少なくし、あがりを抑えるからです。
(鳥谷朝代『1分のスピーチでも、30分のプレゼンでも、人前であがらずに話せる方法』)
あのプレゼンの名手のスティーブ・ジョブズですら誰も真似できないような熱心な練習の虫だったのだから、凡人の私が1回・2回の練習で満足してはいけないのだ。
同じ話を何度も練習している時間は退屈この上ないが、本番で準備した通りの内容で時間ピッタリに終わった時の達成感は大きい。
自分みたいな凡人が良いスピーチ・プレゼンをする秘訣は一つ。
とにかく練習すること、場数を増やすこと。
能力は平凡だが、比較的粘り強く、我慢強い方だと思うので、ジョブズに負けない練習の虫になろうと思う。
幸い、今の仕事では人前で話す機会はたくさんあるので、将来の自分のためにPDCAを回しながらチャンスを活かしていきたい。他の仕事は引き続き手を抜きまくろっと。
おしまい