一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

JTCという山の登り方

また勤務先のJTC(Japanese Traditional Company)について思うところを書く。

私は新卒からJTCの冴えないサラリーマンを15年ほどやっているので、どうしても大企業目線になってしまって、中小企業・ベンチャー勤務の人たちには理解できないことばかりかもしれず申し訳ない。

 

今日はJTCという山の登り方について、いわゆる「出世」というやつについてだ。

私は我慢せず言いたい放題言う上に、仕事は手を抜きまくっているが、なぜか上からの評価はそれほど悪くない。

 

私のスタンスは「無理して出世はしたくないが、給料が上がるなら是非上げてほしい」なので、決して出世自体したくないわけではない。もらえるものはもろときます精神である。できる努力の範囲で出世させてもらえるなら喜んで受けたい。

ちなみに、出世して何人部下を待とうと育成を頑張るつもりはない。頑張る人間は放っておいても勝手にやるし、やらない人は何言ってもやらないからだ。ただ、頑張りたい人が頑張る後押しだけはちゃんとしようと意識している。

 

さて、全くと言っていいほど仕事をしていない私が、ある程度会社で評価をされている理由を推測すると、以下に纏められると思う。

・絶対にハラスメント(パワハラ・セクハラ)をしない
・上司・先輩としての高潔性を守る
・誰とでもある程度上手くやっていける(敵を作らない)

我ながら、めちゃくちゃ時代にマッチした人材だと感じている。

パワハラ・セクハラや社内スキャンダルの類、そして派閥争い等は、仕事を真剣にやっている人間ほどそのリスクに晒されやすいものだ。「俺はこんなに頑張ってるのにアイツは何をやってるんだ」とか「これだけ会社に貢献したんだから少しくらい不倫してもいいだろう」的な魔が差すのは、大抵仕事に命を賭けている時だからだ。

私のようにストレスフリーで心と時間に余裕があると、そうしたことをする気すら起きず、毎日心穏やかに過ごせる。

ちなみに、ナンパやマッチングアプリで女に手を出しまくっていることなど、おくびにも出していない。そうした話は酒の肴になるが、長期的な人事評価にはマイナスにしかならない。

 

10年前までは、

パワハラ・セクハラしようと結果が全て
・不倫は男の勲章
・上司・役員の言うことだけ聞いていればよい(どの派閥に所属するかが大事)

金太郎飴のようにこんな人間ばかり上に上がっていたが、だいぶ時代は変わってきた。

今は、コンプラを守れることを最低条件に、多様な人材が必要とされるのである。

 

一部の後輩や一般職の女性陣からは「なんで一匹狼があんなに給料もらってるんだ」と陰でコソコソと言われることがある。

まあ、下から見ると仕事の量と質しか見えないからね。でも、そんなに大きな組織は簡単じゃないのよ。サッカー日本代表で言えば、三笘薫が11人いたって勝てないのと同じ(強そうだけど笑)。とにかく波風立てずに最低限の仕事をこなすようなポジションも必要なのだ。

だから、そういう批判に直面した時は「山の登り方は一つじゃないんだよ」と説明する。それで結局、さらに嫌われるのだけど。

 

おしまい