一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

兵隊ではなく、特殊部隊を目指せ

文系出身の営業マンの大半は、会社にとって「兵隊」である。

兵隊の仕事はキツく、その道はとても険しい。日々発生する雑務をこなしつつ、平社員→主任→係長→課長→次長→部長代理→部長→執行役員→取締役というルートが兵隊の属する一般部隊の出世ルートで、ふるいにかけられながらこのルートに乗り続けるためには、土日も含めて朝晩身を粉にして労働しないといけない。

 

私は、そんな摩耗する兵隊ではなく、「特殊部隊」として組織で生きていくことを勧めたい。組織の中で特殊な能力を持った存在となり、一般部隊とは別枠で待遇されるようになるのだ。私自身、これを目指している。

この生き方は「転勤・異動を長期間しない」ということが前提条件にあるので、基本的に長期雇用のJTC勤務を念頭に置いている。

 

特殊部隊になるためにやることは3つ

 

1.自分しかできない(知らない)業務を増やす

スキル・知識・経験の高度化である。多くのクライアント・個別案件に当たれば当たるほど蓄積されていく。とにかく時間がものをいうので、最低限の社内政治をやって部署が変わることを避けることが何よりも大切。

 

2.タテヨコの権限拡大

上席の権限移譲を受ける、機密事項へのアクセス権取得、承認プロセスの省略など、自分だけに認められた特権を自組織内(タテ)自組織外(ヨコ)に広げていく。これも当然組織に所属している年数が長ければ長いほど、得やすくなる。

 

3.社内外の人脈構築

社内の人脈構築により、ルール外の裏対応が可能になったり、社外の人脈を広げることで、業界の動向や他社新商品に明るくなる。これも、同じ仕事を続けてコツコツと出会いの機会を積んでいくことによって可能となる。

 

こういうことができる人は、仮に自分のように言うことを聞かなくても、上は蔑ろにはしない。なぜなら、シンプルにいなくなると困るからだ。

そして、このような人物は、自分の立場を守れると同時に、実は組織の収益にも大いに貢献している。

なぜなら、他の兵隊ができない難しい案件に対処したり、社内間の調整をスムーズ・適切に進めてくれる貴重な存在だからだ。

ただでさえ上司の方が細かい実務の把握が難しい上に、しかも上司と同様の権限を得ているような部下のことを切れるか? と考えれば、自ずと強気に出られるのだ。

これが通常の兵隊なら、どんなに優秀でも、いくらでも代わりがいる。だから、下手に出続けないといかず、心身がすり減る。

目指すは特殊部隊だ。

 

おしまい