一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

社会人が資格を取る意味

昨日、資格取得について言及したので、今日も資格をテーマに語る。

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普段暇しているルート営業のサラリーマンとはいえ、1日最低8時間は勤め先に拘束されている中において、試験に合格する明確な目的がないと、なかなかモチベーションを維持するのは難しいものだ。

弁護士や公認会計士などの超大型資格を除き、サラリーマンにとってあまり意味がないとも言われる資格取得を僕が目指す目的、その裏にあるメリットについて考えてみた。

 

サラリーマンをもう15年以上も続けている中で、自分の「価値」(転職市場における「市場価値」にとどまらず、自己肯定感的なものも含めたもっと広い意味)というものを漠然と考えた場合、企業名・役職・年収という形式的なスペックと、スキル・知識・経験といった実質的な能力を考慮し、自身にサラリーマンとしてのパラメーターを振ろうとしてみても、そこに何一つとして目に見えるものがなく愕然とする。時折大きなプロジェクトのリーダーをやったこともあるが、それはあくまで社内の話で、どこまで自分の価値として落とし込んでよいか悩ましいところだ。

 

この点、資格合格は誰もが客観的に目に見えるものである。いかに会社の上司や同僚に嫌われていようとも、いかに彼らからの評価が低くとも、文句の付けられようがない協力な武器となる。

このような「誰がみても明らか」な武器をコツコツ収集していくことは、社内政治が渦巻く日系企業で、仕事の幅を広げていく上でも役に立つ。というのも、日系企業のサラリーマンはほとんど自己啓発をせずに社内政治のみで出世しようとしているから、ある程度の難易度の資格を取ると、かなり目立つし人事的な評価にもつながる(前提として、社内政治はめちゃ大事)。「あいつは資格マニアだ」とか「こんな資格取っても意味がない」という人間が出てくるほど、あなたを嫌いな同僚たちに精神的な打撃を与えていることになる。

 

また、もちろん社外に目を向けた場合にもプラスに働くことは言うまでもない。

リクルート藤原和博さんが唱えている「レアカードになる方法」として、3つの肩書を持つことを提唱されている。それぞれの領域で「100人に1人」の人材となり、それらを3つ掛け合わせると「100万人に1人」の人材になれるというアレだ。複数の資格を取ることで、レアカードになれる確率を上げていくことができる。

私は「ファイナンシャルリテラシーに明るく英語に強い営業マン」という無用の長物っぽいビジネスパーソンを目指している。それでよいのだ、人生のほとんどは自己満足なのだから。

 

おしまい