一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

「ポータビリティ」を意識して仕事する

この時期は毎年そうなのだが、新年ということで、自身の働き方とかキャリアについて考える機会が増える。

これからの時代、特に重要なキーワードは「ポータビリティ(持ち運び可なのか)」だと思う。今向き合っている仕事から得られる知識・スキル・経験が果たして社外(=転職・副業・起業等)に持ち運んで活かせるか? という視点を常に持つようにしたい。

基本的に会社は従業員を上手く利用(=搾取)してこようとするので、逆に会社で給料をもらいながら会社の外でも役立つ人材になってやろうとする気概が大切なのだ。

 

ポータビリティにつながる仕事で思い浮かぶのが、プレゼン・(仕事を通じて知り合う社外の)人脈・ロジカルシンキング・(私は嫌いだけど)マネジメント経験などが挙げられる。

逆に、ポータビリティの乏しい仕事は、ゴールのない会議・社内調整(根回し)・役員報告用の資料作成・ゴルフ・飲み会などになるだろう。

よくよく考えてみると、会社の中でしか通用しないスキルや人脈というものがたくさんあることに気づくだろう。そうした仕事は最低限の完成度で完了させるか、闇に葬るのだ。私はこっそり闇に葬るスキルの高さについて同僚から定評がある(笑)

 

どうやってもポータビリティの高い仕事ができないのであれば、部署異動を願い出るか、それも叶いそうにないなら何とか定時に帰宅して自分の時間を確保(そこで読書・勉強など自己啓発)したい。給料・勤務時間待遇の待遇も良くないなら思い切って辞めてしまうのも手だろう。

 

上司・先輩にこういう話をすると「全力を尽くすのが社会人の義務」「会社に対する裏切り行為」などと説教されるので、注意。

最近気づいたのだが、彼らは意地悪で言っているのではないように思えてきた。本気でそう思って注意してきている気がしてきたのだ。

10年・20年前に30代後半だった彼らと自分は置かれている社内外の環境がまったく違う。だから、彼ら世代で正解だった働き方が今日正解とは限らないのは当たり前なのである。

そんなことを言って上と議論をしてもマイナスにしかならないので、自分の心のうちに止め、表面上は「社畜」を演じながら、したたかに仕事を選別していけばいいのだ。

 

おしまい