捨てるか捨てないか迷った末、捨てずに取っておいた物。
それが、Kindle Paperwhiteである。
この端末はスマホと異なり、基本的に「電子書籍を読む」ことのみにしか使えないので、読書に集中することができる。
まあ、一応ブラウザも利用可能ではあるのだが、とんでもなくレスポンスが悪いので、基本的に利用不可と考えた方がいい。普通にイライラすると思う。
ネットの情報を閲覧できないことは、一見不便に思えるが、実は私のようなネット中毒の人のメンタルには良い効果をもたらす。紙の本を読んでいるのと同じような状態になるので。
私の持っている第7世代は、182グラムとスマホと同じくらいの重量ではあるが、サイズがiPhoneより二回りくらい大きいので、思った以上に軽い印象を受ける。
で、何がよいかと言うと、改めて使ってみるとそのサイズが絶妙なのである。
小説など文字の本を読むだけであれば、iPadでは大きすぎるし、iPhoneでは小さすぎる。
ちょうどディスプレイが文庫本と同じくらいのサイズなので、まさに文庫本を持ち歩いているような感じだ。
実際は、文庫本より薄いので、カバンに入れて持ち歩くのも全く苦にならない。
そして、電車で使っていると地味に優越感を得られるデバイスではある。
なぜなら、スマホと違って本を読んでいるのが明らかなので、「俺読書家だぜ」感を出せるからだ。そもそもKindleの専用端末があることを知らない人も多いかもしれないけど。
まあ、他人と比べて優越感なんて感じても仕方ないので、自分が納得できる人生を送れたらよいのだが、たまにはね。
まとめると、スマホと紙の本の中間的なデバイスで、一見帯に短し襷に長し感のある中途半端な代物ではあるのだが、何冊も持ち歩けるという電子の良さを備えつつ、ネットが使えないという不便さがあることで読書に集中できる絶妙な機器なのだ。
私は5年ほど前に7,980円のセール価格で買ったのだが、最新版は定価16,980円になっているので、興味ある人もセールを待ってから買ったほうが良いと思う。まあ、とりあえず、一つ持っておきましょう。
おしまい