一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

職探しとは可能性を拡げ狭める作業なのかもしれない

今日も今日とて職探し。

本日は出張中に面接を2本入れるというかなりハードなスケジュールをこなす。15時からと18時からだったので、無理を言って30分早めに宿泊先のホテルにチェックインさせてもらい、ホテルから面接をする。

 

そのうちの1つが某外資系コンサルとの面接だったのだが、予想通り「ケース面接」というものが登場し、完膚なきまでに撃沈。

「この会社が10年後に売上を10倍にするには?」みたいな問題を解かされる。

オイオイFP1級試験でもケーススタディって嫌ってほどやったけど、なんじゃこの地頭力試される系は?

全く歯が立たず適当に答えて終了。

 

「論理力0だね」「キミには難しかったかね」と嫌味なコンサル(多分私より若い)にボロクソに叩かれる。

ここで笑顔で「はい、難しかったです(笑)」と素直に回答。

変に見栄張ってはダメで、苦手なものが苦手とわかっただけよい。

 

思うに、職探しとは可能性を拡げて狭めていく作業なのかもしれない。

短い転職活動の中でも、ダメ元で5大商社とか今回のように外資系コンサルとかに出してみた(これが可能性を拡げること)が、当然ほぼ書類選考で落ちる。

結局、業界が同じだったり、職種が近くないとそもそも面接にすら進めないという現実がわかるし、マグレで書類が通っても転職活動の軸からズレているため自分の言葉で話せず結局上手くいかない。それで、だんだん身の丈というものがわかってくる(これが可能性を狭めていくこと)。

 

「可能性を狭めていく」と聞くとなんだかネガティブな響きにも感じるが、人間無限の可能性があると勘違いしていると、いつまでも意思決定ができない。

ちょっと古いけど、電博・5大商社・メガバンあたりが私が就活していた頃は大人気だったので例に挙げると、この辺りに転職エージェント経由で絨毯爆撃的に応募して、さっさと落とされることで、自分がどのレベルの企業なら書類で引っかかるのかわかってくる。自分の転職市場でのマーケティングである。これが第一歩だ。

 

そうやって憧れ・勘違いから脱却して地に足をつけることで、退職金はないけどめちゃくちゃ年収伸びてるベンチャーとか、某企業の子会社でマイナーだけど福利厚生バツグンとか、そんな隠れ優良企業も目に入って来る。

一瞬でも可能性は拡げるだけ拡げておいて、自分の等身大サイズになるまで狭めていく、そういう動きを続けていると、最終的に後悔することなく、限られた選択肢の中から納得のいく企業に転職ができるのだと思うんだな。

 

おしまい