一匹狼の回顧録

30代の孤独な勤め人がストレスフリーな人生を考える

スケールの大きい案件をやる意味

「オレがあの有名な○○を作ったんだ」「私は毎日××億円動かしている」などと言う人間はよくいるが、私はあまり好きではない。

たかだかイチ会社員が規模のデカい仕事をやったところで、それは勤務先の会社の看板・カネ・リソースを使ってやれたからに過ぎず、それを自慢するのはおかしい話だと思うからだ。

 

一方で、最近私のところにもスケールの大きい案件が複数転がり込んできており、それらのクライアントは誰もが一度は耳にしたことのある超大手企業である。

入社からしばらくの間は先輩のサブ担当として受注の処理などをやっていたのだが、近頃は担当者として独り立ちし始めていて、そういった案件のメイン担当として、案件の対応をやらせてもらっている。

 

前職のルート営業では一生経験ができなかったスケールの仕事ができており、非常に良い経験ができている実感がある。

実際、案件の規模が大きければ影響を与える範囲も自ずと広くなり、社会に役に立っているという自己肯定感も大きくなる。自己満の世界だが、これは大切なことだ。

そして、転職の面接でも「何かビッグディールはあったか?」と聞かれることは何回かあったので、求人を出す側の企業としても大きな案件をやったことがあるかは気になる点なのかもしれない。

 

よって、私自身自慢をするつもりは全くないのだが、職務経歴書に書き添えるエピソードを華々しいものにするには、大きい案件はもってこいなのだ。

それがどういう案件で、どういうキッカケで提案に至り、どういう苦労をしながら受注しリリースしたかみたいな話は、次の会社で再現性をもって活躍するアピールをするための大きな材料になる。

そういう観点でいうと、私の中でスケールの大きい案件をやる意味は、次の職場・次の処遇をより良いものにするエッセンスなのだ。

 

だから、最近は「この案件は職務経歴書にどう書こうかな」といったヨコシマなことを考えながら案件にあたっているのであるが、こういう下心も仕事のモチベーションを維持するためには大切なことだとも思うのだ。

プロ野球選手・サッカー選手のような感覚で、より高い報酬を出してくれる会社があればいつでも移るくらいの感覚で、常に転職できる準備はしていきたいと思う今日この頃である。

 

おしまい