以前、ブログの読者の方からも本の紹介があった、高松智史さんという方に最近注目している。
彼を知ったきっかけは、コンサル営業として転職することになった(コンサルティングファームではない)ため、勉強のために『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』という本を読んだことがきっかけだった。
その際、高松さんは元BCGの方で、7冊ほどコンサル関係の本を出版されているのだが、NTTデータというJTCから戦コンに転職されている点、他の元コンサルの方と違って大変親近感を覚えたのである。
そして、この方が直近書いている『「暗記する」戦略思考』という本を先日購入したのだが、この本のコンセプトが、私のような凡人の救いの書になると思った。
「暗記」は、凡人を天才にする唯一の方法という名言を本書の中で言っていて、これはなるほどというか非常に共感できる考え方であった。
確かに職場で頭切れるなと思う人は多いが、この言葉を聞いてから、実際には思考法やフレームワークの暗記を重ねてきて、それを反射的にパッと引き出している人が大半のようにも思えたのだ(一部の天才は別だろうが、幸か不幸かそのような人物は私の勤務先にはいない)。
結局、ロジカルに考えたり、答えのない議論をしたりするにも、いくつかの型があり、それを丸暗記することで、ある程度のレベルには到達できるのではないかと思わせてくれた。
まあ、著者は有料の講義もやっているようなので、凡人をやる気にさせるためのポジショントークも若干あるかもしれないものの、大学入試をひたすら暗記で乗り越えた私からすると救いだし、引き続きがんばろうという気にさせてもらえた。感謝である。
今のところ時間が取れないので、本書も積読になってしまう。こうやって本棚に汚れていないピカピカの本ばかりが増えていっているが、やる気になったいつかのために、すぐに着手できるよう積読しておくのは悪いことではないと思うのだ。
おしまい